この制度は、1993年に気象業務法改正に際して予報担当者の技能試験(国家試験)を行い新たな資格として
創設されました。 これにより、気象予報士は続々と誕生し、テレビなどでの気象情報コーナーで頻繁にお目にかかる
こととなりました 。しかし、合格率はわずか5%という難関ですから相当なものですね。
お陰様で天気予報も昔よりはかなり分かり易く、その原因や過去との比較など、内容に広がりがあり、また、
説明のための表現も工夫されていていつも楽しく見ています。
NHKでは、月~金、“おはよう日本” では、かわいらしい 渡辺蘭さん(1983生まれ、桐朋学園大学音楽学部
タレント、フリーアナ)が、毎朝、衣装や傘、マフラーなどの小道具を使った季節感、天候に合わせた身なりで
解説されているし 、土・日・休日には、関西(西宮)在の 南利幸さん(1965生まれ、広島大・同大学院 気象協会)が
東京スタジオから、毎回気候の分析的な解説と共に楽しい口調で、一つのコラムを受け持っておられます。
“~~の見込みです” という語尾を頻繁に使われ、アドリブ、ダジャレを交えたユニークな解説です。
また、夜7時のニュース “ニュース7” の気象情報では、寺川奈津美さん(1983生まれ、慶應義塾大学理工学部
応用化学 NHK契約) が、まじめなテンポ良い口調で解説されています。 先端に丸い球が付いた長い指示棒で
天気図を示しながらの説明振りが、身体を前にリズミカルに曲げながら話されるので、我が家では、当初
“キツツキ”などと(失礼)親しみからそう呼んでいました。
この寺川さんの講演録が、先の会報別冊に掲載されていました。
“気象キャスターの仕事” と題するこの講演で、自身の経験と日頃の気象予報に対する取り組みなどが述べられています。
『テレビの天気予報は、その番組を担当する気象キャスターが出したものではなく、気象庁が出した予報です。
ですから本来、気象キャスターには気象予報士の資格は必要ありません。 しかし、わたしたちNHKの気象キャスターは
皆、気象予報士の資格を持っています。 その役割は何かというと、気象庁の出す、いわば “答え” とも言える
気象予報が、どういう経緯で導き出されたのか、視聴者の皆さんに分かり易く伝えることにあると思います。・・』
また、地域の調査や取材などに出かけたり、災害現場にも行き、直に接した感想などにも触れられています。
『さまざまな災害現場を見て痛感したのは、どれだけ人間の手が加わっても、“災害の起こりやすい場所は変わらない”、
“自然の力には到底かなわない”、 “だからこそ、常に謙虚な姿勢が必要だ” ということです。』・・
(気象庁HPより)
これらの方の他にも大勢の気象予報士の方がおられ、毎日楽しく拝見していますが、ここでは、上記お三方に
絞らせていただきました。
明日14日(金)から、今年最後の蓼科農園に行って来ます。
今回は、“畑じまい” で、残っている作物をすべて収穫して畑をきれいにして、大型耕運機が掛けられる状態に
整地するのです。 かって、数年前の畑じまいでは、突然、粉雪が舞い、寒さで震えたことがありましたが、
今回は、予報では良いお天気だそうですが、山地なので、どのようになるのでしょうか?