蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

小林一茶  (bon)

2014-11-19 | 日々雑感、散策、旅行

 
 消費税率10%への引き上げを1年半先延ばしすることを決め、国民に信を問うとして、21日衆院を解散すると、
昨夜の首相記者会見で表明された。  先延ばし・解散はしばらく温めていたことなのだろう。 
名前を覚えられない程の多数野党がぶつぶつとつぶやいているだけの、独断与党が大見得を切った感じがします。

 この10日に、文化勲章受章俳優、高倉健が惜しまれながら83歳の生涯を終えました。

 さて、掲題の小林一茶は、1827年11月19日に65歳の生涯をとじました。

 一茶は、江戸時代を代表する俳諧師の一人で、その作風は、自然でやさしく世に広く親しまれています。
本名を小林弥太郎といい、1763年、長野県の北部、柏原宿(現信濃町)の農家に生まれましたが、3歳のとき
母がなくなり、8歳で新しい母をむかえ、継母に馴染めず、15歳で江戸に出、奉公先を点々としながら、
20歳過ぎころから、俳句の道をめざすようになったそうです。

                                  (ウイキペディアより)
 

 一茶は、郷里に帰って(39歳) 父の看病をしましたが敢え無く亡くなり、その後12年もの間継母・弟との財産争いが
続いたとのことです。 しかしこの間、一茶は江戸での俳句の研鑚の功あって俳人としての評価は高まっていったのでした。

 50歳のとき、再び故郷に帰り、長年の遺産相続も和解でき、落ち着いた生活を過ごし、52歳の一茶が24歳
年が離れた嫁(28歳)を迎え3男1女をもうけますが 、いずれも幼くして亡くしています。 妻も37歳の若さで亡くなり、
その後再再婚しますが、1827年の大火に逢い母屋を失い焼け残った土偶で生活するようになります。
その年の11月19日に土偶の中でその生涯を閉じたのです。

 代表的な句をいくつか挙げてみます。

          大根(だいこ)引き大根で道を教へけり

          めでたさも中位(ちゆうくらゐ)なりおらが春

          やせ蛙(がへる)まけるな一茶これにあり

          雀の子そこのけそこのけお馬が通る

          蟻(あり)の道(みち)雲の峰よりつづきけん

          やれ打つな蝿(はへ)が手をすり足をする

          名月をとってくれろと泣く子かな

          これがまあ終(つひ)の栖(すみか)か雪五尺

          我ときて遊べや親のない雀

 正岡子規によれば、「俳句の実質に於ける一茶の特色は、主として滑稽、諷刺、慈愛の三点にあり。」と述べていて、
幼少期を過ごした家庭環境から、いわゆる「継子一茶」、義母との間の精神的軋轢を発想の源とした自虐的な句風を
はじめとして、風土と共に生きる百姓的な視点と平易かつ素朴な語の運びに基づく句作が目を引くとされています。

 また、残された一茶の日記の記述から、“結婚後連日連夜の交合に及んでおり、妻の妊娠中も交わったほか、
脳卒中で58歳のときに半身不随になり63歳のときに言語症を起こしても、なお交合への意欲はやむことがなかった。” (ウイキペディアより)

という御仁でもあったそうです。

 俳句からとてもそのようなことを想像することはできませんが、そのようなことをわざわざ日記に記すというのも
信じがたいところです。 ネット記述(コムリンンク)によれば・・

      六 晴  キク月水 弁天詣デ
      七 晴  菊女赤川(実家)ニ入ル
      八 晴  菊女帰ル 夜五交合
      九 晴  田中希杖ヨリ一通来ル、去ル五日、沓野ノ男廿二、女廿三、心中死ス
     十二 晴  夜三交
     十五 晴  婦夫月見 三交 留守中、木瓜(ぼけ)の指木(さしき)、何者カコレヲ抜ク
         十六 晴  白飛ニ十六夜セント行クニ留守 三交
        十七 晴  墓詣 夜三交
        十八 晴  夜三交
          廿 晴  三交
        廿一 晴  牟礼雨乞 通夜大雷 隣旦飯 四交

あぁ、すごいことですね。

 一茶記念館(新館) (一茶記念館HPより)    野尻湖  
      (ネットより)

 

 学生の頃、野尻湖畔でキャンプをした時、黒姫駅方向に行ったところに一茶の生家や記念館がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
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