蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

COPD  (bon)

2014-11-27 | 日々雑感、散策、旅行

 昨夜のNHKクローズアップ現代で、このCOPDが取り上げられていました。

 大変恐ろしい病気で、WHO(世界保健機構)では、2020年の世界の死亡原因ランキング第3位になると推定している
というのです。(1位は虚血性心疾患、2位は脳血管障害)
原因は、殆ど(90%)が喫煙だということです。 間接喫煙でも油断できないそうです。初期は殆ど気が付かずに
じわじわと進行し、労作をすると息切れが激しくなり、重症になると体全体に影響してくるらしい・・。

そんなことで、少し納得できるように、調べてみました。

 COPDという病名は、あまり知られていないと思いますが(私も初耳でした)、以前、肺気腫、慢性気管支炎
呼ばれていた病気が、統一されて慢性閉塞性肺疾患(COPD:Chronic Obstructive Pulmonary Disease)と
呼ばれるようになった(2001年)そうです。

 ウイキペディアによれば、様々な有毒なガスや微粒子の吸入、特に喫煙などがきっかけになり、肺胞の破壊や
気道炎症が起き、緩徐進行性および不可逆的に息切れが生じる病気である。 多くの場合、咳嗽や喀痰も見られる。』
とあり、2005年のデータでは、世界で患者数は中症以上で8000万人、死亡者数は300万人、日本では、
14,416人で、男性はその8割を占め、死亡原因の10位(男性では7位)となっているという。       

  COPD死亡率(米国)                日本  (いずれもネットから転写しました)
         
 

 これにかかると、『病態の進展に伴い、肺過膨張および閉塞性換気障害、ガス交換障害が進行する。
COPDの初期は無症状であるが、肺過膨張と閉塞性換気障害が進行することにより、換気気流の抵抗が高くなったり
横隔膜を始めとする呼吸筋が力学的に不利な状況におかれるようになったりするため、呼吸のためのエネルギー効率が
低下し、徐々に労作時の息切れが顕在化する。 息切れは、当初は階段や坂道などの昇りで自覚されるが、
平地の歩行、ついで着替えや会話などの日常動作、さらには安静時にも生じるほど重症化する。
息切れによって運動能が制限される状況となるが、呼吸数が増える際に起こる動的過膨張が関与する。
ガス交換障害は病初期は問題にならないが、気管支炎による抵抗の増加と重なる、肺胞の破壊が進むなどして
重症化して低酸素血症となれば、日常の身体機能や臓器機能に影響するとともに、日常活動が制限されるように
なるため、在宅酸素療法(HOT)などの酸素吸入療法が必要である(ガス交換機能が破壊されている上、
換気気流の抵抗が大きくなるため呼吸としてほぼ破綻状態にある)。』
                             (ガス交換:酸素と炭酸ガスを交換する)

 原因は、上にも述べたとおり、喫煙が90%と高率ですが、喫煙者の20~30%がCOPDを発症しており、
高齢者に限ると50%近くになるという。 喫煙以外では、大気汚染、職業上で吸入する粉塵、化学物質(蒸気、
刺激性物質、煙)、受動喫煙なども原因となるそうです。

 

 咳、喀痰、労作性呼吸困難などの症状があり、喫煙歴などの危険因子をもつ中高年者では、検査しておくことが
安心です。 スパイロメトリー検査(肺機能検査)というそうですが、肺活量を測定するのと同じで、これの1秒率の値で
判断されます。

           1秒率(%) = 1秒量 ÷ 努力肺活量 × 100

                          1秒量:最初の1秒間で出し切った量

                          努力肺活量:息を努力して吐き出した量

 で、この1秒率が、 

    ・予備軍(0期)咳、痰などの症状はあるが、1秒率が70%以上(正常)

    ・軽症(Ⅰ期)1秒率70%未満かつ1秒量が正常値の80%以上

    ・中等症(Ⅱ期)1秒率70%未満かつ1秒量が正常値の50%以上80%未満

    ・重症(Ⅲ期)1秒率70%未満かつ1秒量が正常値の30%以上50%未満

    ・最重症(Ⅳ期)1秒率70%未満かつ1秒量が正常値の30%未満、あるいは

              1秒量が正常値の50%未満で慢性呼吸不全か右心不全を合併

で判断されます。

 

 では、検査の結果、不幸にしてCOPDに罹っていたら、これはもうお医者のお世話になるしかありませんが、
ならないように予防するにはどうすればよいのでしょうか。
喫煙者は直ちに禁煙するのが一番ですが、受動喫煙もありますから、務めてたばこの煙から回避するのが重要だ
といっています。 禁煙のほか、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの接種も大切だといっています。

 昨年亡くなった畑仲間のRIN君は、心臓の手術をしてから肺に水が溜まったとかでしたが、煙草をよく吸っていて、
坂道や階段を上る時、
大変苦しそうに息をしていましたし、その2~3年後に奈良に行った時などは、もう平地でも
歩き辛らそうでしたが、もしや、このCOPDではなかったのかと疑われます。

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする