蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

熱中症  (bon)

2019-08-10 | 日々雑感、散策、旅行

  それにしても暑いですね。 お元気ですか?

 エアコンフル運転で、どうにか凌いでいますが、外に出た時などは、ホントじりじりと
焼け付くようです。 7月後半まで、最高気温が昨年の最低気温くらい低く、遅い梅雨明け
と共に急に気温が上昇しましたから、体温調節がうまく追い付いていないようです。

      (ネット画像より)


 もう何度も“熱中症に注意するように~”のアナウンスを耳にしますが、総務省消防庁
統計に、以下のグラフがありました。

    

                          (総務省消防庁HPより)

 図から、7月29日から8月4日までの1週間で、熱中症救急搬送された人は、18,347人
記録し、昨年(12,477人)を大幅に上回り、各県とも(秋田県は下回る)4~6割も
増え
ており、宮城県など昨年を倍増している県もあります。

 今年はそんなに暑いのか? ということで、東京都の気温を見てみました。
東京都の夏の気温、7月16日~8月9日の最高気温を昨年と比較して、下図を作成してみま
した。

    

 図から、7月25日あたりまでの気温は、むしろ今年は低く、それ以降にグッと上昇して
定常的に 35℃近辺を推移しているのですね。 しかし、昨年より、突出して高温である
とは
言えないですね。 そこで、東京都の今年7~8月の最高、最低気温のグラフを見て
みます
と、     

   

 上の図から、今年の夏は、7月の中頃までは、かなり低く、20日過ぎ頃から急に気温が
高くなり最低気温も25℃を下回らない熱帯夜が続いていることが分かります。

 この急激な気温の上昇、そしてそれが継続していることが、身体に強い影響があると
いうことなんですね。
  東京以外の地域では、これより気温が高い、36~37℃や38℃近いところもありますから
大変です。

         

 「暑さ指数」というのがあります。 暑さ指数とは、環境省HPに『 暑さ指数(湿球
黒球温度=WBGT:Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として
1954年にアメリカで提案された指標です。 単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されます
が、その値は気温とは異なります。暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱
収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふ
くしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。』とあり、平成17年の
データから、つぎのグラフが提示されていました。

       暑さ指数と熱中症患者発生率(環境省サイトより)
   

 このグラフから、暑さ指数(WBGT)が28℃(厳重警戒)を超えると熱中症患者が急激に
増加していることが分かります。

    暑さ危険度(環境省サイトより)
  

ここで、暑さ指数は次の式で算出されています。 つまり、

  屋外: WBGT(℃) =(0.7×湿球温度)+(0.2×黒球温度)+(0.1×乾球温度)
  屋内:  WBGT(℃) =(0.7×湿球温度)+(0.3×黒球温度)

で、
 湿球温度は、水で湿らせたガーゼを温度計の球部に巻いて観測する。温度計の表面に
ある水分が蒸発した時の冷却熱と平衡した時の温度で、空気が乾いたときほど、気温
(乾球温度)との差が大きくなり、皮膚の汗が蒸発する時に感じる涼しさ度合いを表す。

 黒球温度は、黒色に塗装された薄い銅板の球(中は空洞)の中心に温度計を入れて
観測する。黒球の表面はほとんど反射しない塗料が塗られており、直射日光にさらされた
状態での球の中の平衡温度を観測している。弱風時に日なたにおける体感温度と良い
相関がある。

 乾球温度は、通常の温度計を用いて、そのまま気温を観測する。

 子どもの頃、“日射病”という言葉があり、炎天下にいるとこれに罹る可能性があり
注意しなさい・・ということですが、最近では、この言葉はあまり聞かれなくなりました。
直射日光に当たらなくても、室内でも 夜でも気温が高いと罹る「熱中症」がより広い
概念で捉えられているからでしょう。

 甲子園では、連日熱戦が繰り広げられています。 昨年、多くの(650人弱)熱中症
患者を
出した甲子園では、今年、開会式でも給水タイムがあったり、ベンチには15度に
冷やした
ペットボトルが配置され、球場通路には28台のエアコンが増設されたそうです。
 入場ゲー
トには、ミスト噴霧機が新設。アルプス入場門には大型テント5張りに扇風
機も設置され
るなど、試合前に外で待機する応援団にも気がくばられ、また、応援団
休憩所も新設され
たとか。 昔は、“カチワリ”でしたね。

   開会式での給水タイム (ネット画像より)    
   

     入場ゲートのミスト(ネット画像より)
       


 熱中症予防の聞き慣れた言葉・・
『・こまめに水分・塩分補給する。 ・エアコンを適切に使う。 ・十分な睡眠・・』



 

 

 

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