蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

気象医学  (bon)

2018-03-30 | 日々雑感、散策、旅行


     明日は満月です。今月2日も満月でしたから、明日のはブルームーンです。
      今年、1月にも満月が2回ありました。なので、今年は、1年に2回もブルー
      ムーンを見ることが出来る珍しい年なんです。次回、2回あるのは、11年後
            といいます。 明日は、サクラの後はブルームーンで!
       ロシア外交官、貿易戦争、北の電撃訪中などなど不気味な世情ですが・・。


 聞きなれない言葉ですが、気象医学というのがあるんですね。

 定期購入しているサプリに入っていた冊子にこのことが載っていましたので、少し調べて
みました。

 気象医学という言い方より、「生気象学」のほうが一般的なのかもしれません。
 ウイキペディアに『 生気象学(biometeorology)とは、気象現象が人間をはじめとした
生物に与える影響を研究する学問で、気象学および生態学の一分野で、医学、衛生などに
も強い関連性がある。』とあり、その解説に『気象現象が持つ物理的・化学的な特性が作り
出す環境は、人間、動物、植物に大きな影響を与える。 大きなものとして健康への影響が
挙げられ、高温多湿による熱中症、低温による凍傷や低体温症などの極端なものから、湿度
や気温のバランスによる快適度、農業気象、洗濯物の乾きやすさまでをも扱い、生活にかか
わる身近な事象も取り上げる。』など、かなり広範囲にわたった学問のようです。


 ま、難しいところはさてとして、日頃感じているところでは、どうも季節の変わり目は
体調が思わしくないとか、寒いと古傷が疼く・・とか、雨が続くと、憂鬱になるとか・・
誰しも経験されるところではないでしょうか。

 ネット調べをしていますと、これはれっきとした学問で、かなり古くからその取り組みが
始まっていて、1955年にパリで、第1回国際生気象学会が開催されているのです。
 もともとは、1950年頃ドイツで、医者、気象学者、地理学者が共同で、気象と病気の関係
を検討したのがその始まりだとありました。

 日本においては、日本気象学会の生気候分科会、環境生理集談会などが統一して、1962年
12月に、日本生気象学会が創設されています。この年、日本で第1回生気象学会が開催され、
毎年各地で開催されて、昨年第56回大会を迎えています。 初代学会長の吉村寿人氏(医博)
の学会誌前書きに述べられている内容から抜粋して一部をご紹介します。

 ・生気象学の概念は、遠く古代ギリシャのヒポクラテス(BC460)の提唱に遡る
 ・生気象学の研究分野を次の5つに分類した
  1)植物生気象学 Phytological biometeorology 
  2)動物生気象学 Zoological biometeorology
  3)人体生気象学 Human biometeorology
  4)宇宙生気象学 Cosmic biometeorology
  5)古生気象学 Paleo biometeorology
 ・Biometeorologyとは生態学(Ecology)の一分野であって、植物の根の生えている土壌
  環境より胞子の飛んでいる大気に至るまでの自然環境の他に、ビルディング、地下道、
  潜水艇、人工衛星等の人工環境をも含めての環境の物理的、化学的条件の生体に及ぼ
  す影響を研究する学問である

     ヒポクラテス(古代ギリシャの医者)
         (ウイキペディアより)

 また、人体に影響をおよぼす気象変化を中医学(漢方)では『外邪(がいじゃ)』といい、
これら外邪には、風、暑、燥、湿、寒、火の六つあり、合わせて『六淫の邪気(りくいんの
じゃき)』と呼ばれていますが、これも『気象病』にも通じる考えです。


 具体的に何がどうの・・というのは、既に60数年にわたり研究が進められてきていますが、
気象と疾患の関係は、両者ともに複雑な要因を多数含んでいるため、ピチッとした内容とし
て結論付けられていないかもしれません。

 しかし、ドイツでは、テレビや新聞の天気予報では、気圧予報も一般的で、気圧変化に
基づいた 「ぜんそく予報」 「うつ予報」 「関節炎予報」が報じられているそうです。
また、日本でも、天気予報と連動した「心筋梗塞・脳卒中予報」を実験的に広島で提供され
ているそうです。

 気温の変化が激しいと、短時間の気温変化で血液がドロドロになり易いため、春と秋に、
脳血栓が多いとされているとか。 気圧の変化も、精神と深い関係があるそうで、気圧の
急激な変化によるフェーン現象が起こり易い地域は、自殺や犯罪、事故が多いとの分析も
あるとか。
 腰痛・頭痛なども気圧が関係しているそうですが、気圧の変化に身体が順応しようとして
自律神経を刺激するからだとあります。

 最近、気象予報士が開発したスマホアプリ「頭痛―る」が人気を呼んでいるとか。取り
あえず無料サービスで、気圧予報と頭痛が起こる可能性を予測してくれるシステムです。
このほか、関節痛や肌乾燥の注意報を知らせるサイトもあるようです。

     頭痛―る(スマホアプリ)  
       (頭痛―る公式サイトより)

 

 また、ネットを見ていますと、“経営者のための健康情報”などのページがあり、気候
と病気は密接な関係があるとして、気象医学の情報を掲載していますし、「せんねん灸」
のページにも、気温・気圧変化と自律神経との関連などを記しています。
 気象医学と歯科疾患の関係も報告されていました。  最近、世田谷のクリニックで、
「気象外来」を始めた医院もありました。

  さらに、地球温暖化や異常気象などの影響で、ヨーロッパで熱射病死亡者が多く出た
こともあり、気象と病気の関係が大きく注目されるようになり、WHO(世界保健機関)
では暑熱関連疾患、精神性疾患、節足動物媒介感染症・寄生虫症などが増加すると予測し、
その一対策として医学気象予報システムを推奨して、すでにフィラデルフィア、ローマ、
リスボンの各市で熱波予報システムを樹立している・・とありました。

 

  花粉予報や紫外線指数、PM2.5、光化学スモッグなどはこれまでも行われていますが、
これと同様に、健康気象予報のようなものも身近になってくるのでしょう。

       ベランダのムスカリ
        

      ハナモモも 今が盛りです。
        

 

 

 

 


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