牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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健康志向ビール飲料。必要なのは発想の転換、かも。

2007-12-07 09:24:27 | 酒のご紹介
「とりあえずビール」と揶揄されながらも、最初のビール(正確に言えば発泡酒等も含めたビール系飲料)はおいしいものです。

そんなビール系飲料に、また、新製品です。

カラダに新しい、キリン。はじまる。
「麒麟ZERO」新登場。

発泡酒で初の「カロリーオフ(19kcal/100ml)」「糖質ゼロ」だということです。
早速、弊社でも見本缶を試飲。
「コクや苦味はいま一つだが、後味は悪くない」「飲みやすい」といった感想でしたが、必ずその前に来るのが「カロリーオフものにしては」という接頭辞

メーカー(キリン)の販促資料にも
「カロリーオフ&糖質ゼロでありながら、きりっとした飲み口&ホップの爽やかな香り」と、エクスキューズが付いています。

改めて発泡酒(ビール)を見回してみると、カロリーオフ等の健康志向モノは、いずれもその価格帯の中での付加価値向上・訴求力upとして作られています。
ですから、味については「健康モノにしてはまとも」ということになってしまう。

では、逆の発想、すなわち、健康モノという付加価値を、価格にonする、という発想はないのでしょうか。

例えばマヨネーズ。キューピーのHPによれば、通常のマヨネーズよりもカロリー半分のマヨネーズの方がちょっと高いお値段となっています。

さらに、「210グラム入り」ではさまざまな展開があり、
 カロリー1/2:192円
 カロリー1/4:234円
 ノンコレステロール:238円
 コレステロール吸収:380円
となっています。
つまり、健康モノという付加価値によって、倍の価格をつけることもあるのです。

もちろん、ビール(発泡酒)の世界は、価格競争がすべて、みたいなところもあり、付加価値のカタマリみたいな「地ビール」も苦戦。
でも、史上最高売上げを記録したヱビスのように、いわゆるプレミアムビールは市場を確保しています。
「健康モノなのに、味もプレミアム並み。でも値段はちょっと高い」という商品があってもよいのでは、とちょっと思いました。


牛込・神楽坂 酒類卸 升本総本店
http://e-masumoto.com/default.aspx
コメント
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