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「普通のもの」になりつつあるオーストリアワイン、でも絶滅が危惧されるゲミシュターサッツ。

2024-10-01 12:40:43 | 酒の情報(酒エトセトラ)



午後、「そういえば今日だった」と向かったのが、オーストリアワインの商談会
残念ながらウチではほとんど扱っていない(売れていない)のですが、オーストリアワイン大使(←なんです)の仲間や関係者への挨拶を兼ねて顔を出してきました。

ウチでの苦戦をよそに、会場はなかなかの賑わい。
大使館商務部をはじめとする布教活動の成果か、それも併せ和食との相性が良いことも知られるようになったからか、飲食店さんが多かったようですね。

入り口近くにはグリューナー・フェルトリーナーとブラウフレンキッシュと、代表的な白/赤のブドウそれぞれのワイナリー飲み比べコーナーもあって、オーストリアワインが「珍しいもの」から「普通のもの」になりつつあるなぁ、というのを実感しました。

その一方で気になったのが、ウィーンでワインと言えば、の「ゲミシュターサッツ」が少ないこと。

少々マニアックになってしまいますが、オーストリアのブドウ産地は超ざっくり言ってニーダーエステライヒ、ブルゲンラント、シュタイヤーマーク、ウィーン、(そしてその他的に広いけど)ベルクラントの5つが挙げられます。



オーストリアワイン協会ホームページ


その中で、首都ウィーンのワインと言えば伝統的な「ゲミッシュター・サッツ」で、これは異なるブドウ品種を畑に一緒に植え、一緒に収穫し、一緒に発酵させて生産されるワイン(混植混植)。
ウィーン独特のワイン酒場「ホイリゲ」とは切っても切り離せない関係で、大学の時、教授が留学していたこともあって「秋になると研究室の皆でホイリゲで新酒((これもホイリゲと呼ぶ)を飲んで騒ぐ」というのを授業で聞いたりしてそれが一つの憧れにもなっています。

実際、ボージョレ・ヌーヴォとゲミシュターサッツ(の新酒)を併せて売り出そうと企画したこともあるのですが、なかなか採用して頂けていない状況。

で、それはさておき、自分的にはオーストリアワインの大きな柱だと思っているので、今回も「ちょっと味見を」と思ったのですが、20前後あったインポーターさんのブースの中でゲミシュターサッツがあったのは3ブースくらいだったかな?(しかも各ブース1種類のみ)。
それぞれのブースで10種類以上のワインが出ていましたから、200種類とかの規模の中で3種類、割合でいうと1%ですよ。

絶滅危惧種?とも心配になりましたが、インポーターさんや大使館の方とそんな話をした中では「そうかなぁ、たまたまでは?」ということでしたが、ちょっと心配。

思いついてAmazomで「ゲミシュターサッツ」と検索してみても、これだけしかヒットしない!!!



ホイリゲの時期だし、保護活動とか始めようかなぁ。




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