この日は伊勢から紀伊勝浦まで少し長い移動。あいにくの雨模様ですが、電車に乗って
温泉宿に行くだけなので、それほど歩かない旅程だ。
まだ乗ったことのない路線は少しワクワクするので、本を読むより外を見る。
多気(たき)という駅で乗り換えて紀伊本線に。
南紀ワイドビューという特急に乗る。車体洗えよ、というヨゴレちゃんが来た。
本来特急料金など払わず、ヒマにまかせてローカル線で旅をするというポリシーなの
だが、ここはすごく時間がかかる。時間がかかるなら途中のどこかの町で宿泊すれば
いいのだが、この日は日曜で、田舎は居酒屋が休むのだ。そうなると食事付きの
温泉宿に泊まることになり、どうせなら勝浦にある巨大な洞窟風呂があるお宿にしようと
決めたのでした。
紀伊半島の内陸部は、いつも霞がかかっていて、天狗でも出そう。
自然豊かな地方。
まもなく海岸に出ました。ここからは海沿いに列車は走る。
こんな山の中にぽつんと一軒家があったら住んでみたいけどー。天狗が出たら、
「一杯いかが」と一緒に一升瓶をあけたいねェ。
だいぶ雨が降っている。止まないかなー。
大きな中学校が廃校というか、廃墟になっていました。
夏には海水浴ができるのかな。
工場もあるんだな。
どどんと太平洋。クジラが見えたりすることもあるのかなー。
さて勝浦に到着。
雨のせいじゃないと思うけど、駅前は寂しい。
むぅ、シャッター街か。いつも思うんだけど、閉店した店の持ち主はどうしているの
だろう?2階に住んでいたりするの?
曲がったところに中華料理屋があり、そこで昼飯を食う。
アーケードのおかげで、傘をささずにすむのだが、なんかうら寂しいぞ。まるで
巨大な倉庫を歩いているみたい。
開いている店が珍しい。南紀とくればみかんだからなあ。
服屋さんもやっていました。品数少なくね?
少し歩けばすぐに港。あの山の上に立っているのが本日泊まります「ホテル浦島」。
歩いては行けず、船に乗っていくのです。その船が出るのがチェックインタイムに
なってからだから、しばらく待たねばならず、町をぶらつくことにした。