さて田辺から湯浅に向かいます。短い距離なのに、「有料特急」が嫌いなのに、
電車がないもんだからイヤイヤ特急に乗らなければならない。(`・曲・´)
電車は海岸を北に走ります。
ようやく雨もあがってきたぞー。
湯浅の駅舎は工事中でした。本数も少ないのに、こんなでっかいのいるのか?
おとなりに閉鎖された古い駅舎がありました。こっちのほうが味わいがあっていいのに。
駅前の観光案内所にはコインロッカーがなかったのですが、裏のほうに荷物を置かせて
もらって町歩きスタート。まずは海辺のほうにある古くて有名な「はたよ食堂」に
行って昼飯だ。
こういう雰囲気なので、もう昼から居酒屋気分でビールにおでん。
ナイスなレトロ感。これってそのまま「昭和博物館」のセットに使えるよね。
小あがりでゆっくり飲むのもよさそう。
さてここのおやじさんが、キャラが立ってて二度と忘れられない「ミスター和歌山」。
幸い(?)ふたりっきりだったので、話がはずんだ。
この店はすでに創業数十年を経ており、長い歴史をかいつまんで話してくれました。
ここは昔は主な交通手段として使われていた船が到着する港で、この店の前には旅館が
あり、そこの宿泊客がこの店にたくさん来てくれていたそうである。しかし連絡船が
途絶え、旅館が廃業してからはパッタリと客が減ったとか。過疎化が進むただの住宅地
ですからねえ。
そして飲酒運転の取り締まりが厳しくなって、多くの客が車で来ていたから、それから
パッタリと客が減ったそうです。昔は飲酒運転当たり前の時代もありましたからねえ。
店が繁盛していた頃はあちこち旅行をして、いろんなところを訪れたそうです。これも
よく聞く話ですねえ。伊那の居酒屋のじーさんを思い出す^^;
「この店に来たら名物のどて焼きを食わなくちゃ!」となかば強制的に勧められる^^;
上は筍とこんにゃく。下が普通のモツです。おっちゃんは筍を「かぐや姫」と言います。
「かぐや姫は何から生まれたの?」と嬉しそう(^益^)w
このあたりは坪80万円のときがあったそうです。「でもいまいくらか当ててみな!」と
言われ、「わからないよォ」と言っても「当てて!」と言うので「じゃあ10分の1の
8万」と言うと、「そんなもんだよ」と寂しそうに言っておりました^^;
「津波の話が出たろう。あれでみんな恐いコワイ言って、出て行くわ、土地の値段は
下がるわ、いいことないんだよ!」と景気の悪い話が連発でした。でも暗さは全くなく、
笑みを浮かべながら人と話すのが嬉しくてしょうがない、という雰囲気で相手をして
くれました。こういう人と話していれば、生きているのが楽しくなります。
「名物しらす丼」と書かれていれば、それを食べねば。初老の御夫婦が入ってきました。
こちら二人で和気あいあいと盛り上がっていたので、「お客さんを呼んでくれたなあ」と
感謝までされてしまいました(^益^)w
「帰りに食べてね」とこちら名産のみかんをくれました。「2種類違うやつだから」
とのお気遣いも。あ~もうこうやって、またすぐに来なくちゃ、という店が全国の
あちこち遠いところにいくつできたことだろう。
*俺が湯浅に行った直後に、コロナウィルスが出て、湯浅には人が来なくなったそうです。
これから最初の感染者が出たという奈良に行きますし、俺が行くとこにコロナがまとわり
ついているよう。ちなみに次に行く予定の北海道にも出やがった^^;
でもそんなのかんけーねー!(古い) つーか、空いてしまったら逆に応援に行くんだよ!