八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

大阪マラソン! 異例の記録づくめ!

2025年02月24日 18時30分26秒 | Jog&Walk,Health

大寒波が続き、大阪でも雪が舞う寒さの中、大阪マラソンが行われ、またまた大記録が生まれました。

 

多少上げ下げがあったものの、概ね2分58秒/kmの設定タイム通りにペースメイキングして記録の期待が高まる中、30km過ぎの折り返し地点で、まさかのコース間違えで数十m余計に走る事態が発生しました。かつての箱根駅伝での國學院大學の寺田選手のような中継車に付いていってしまった間違いかと思いましたが、終了後、主催者が会見し、本来設置しておくべきコーンを設置していなかったミスだと謝罪しました。あり得ないことですね。10秒程度のロスをしたと見られ、記録がかかっていただけに、どうなることかと思いました。

 

エチオピアの2選手が抜け出す中、日本人選手も、復活を期す鈴木健吾選手、好調の菊地駿弥選手、初マラソンながら優勝も期待される青学のエース黒田朝日選手、初マラソンの近藤亮太選手、柏優吾選手が追いすがり、自力がある細谷恭平選手は遅れをとります。最初に付いていったのは、鈴木健吾選手ですが、エチオピアの2選手も完全に振り切るには至らず、他の選手も追いすがってきました。そして、ペースが落ちる中、細谷恭平選手も追いつき、誰が勝つか分からない展開です。

 

しかし、ここから抜け出したのは、やはりエチオピアの2選手でした。これを追ったのが、25歳にして初マラソンの近藤亮太選手でした。そして、驚異の追い上げで追いついた細谷選手が続き、何度か遅れかけた黒田選手も追いすがります。

 

一時は、エチオピア2選手の優勝争いかと思われましたが、この寒さはこたえたとみえ勢いに欠け、逆に追う近藤選手の足は伸びやかで、ぐんぐん迫り、ゴール直前で2選手をかわしました。そして、一人は完全に置き去りにしましたが、もう一人のアダン選手は、2mくらいでしぶとく食い下がります。そして、本当にゴール直前で、近藤選手をかわして優勝を飾りました。

 

しかし、です。2位となった初マラソンの近藤亮太選手は、2時間5分39秒で、先日の若林選手の初マラソン日本最高記録を大幅に更新しました。続く、日本人選手は4位の細谷恭平選手が、2時間5分58秒の大会新で自己ベスト更新。6位の黒田朝日選手は、2時間6分5秒で、こちらも先日の若林選手の学生最高記録を2秒更新しました。10秒ロスして更新出来ていなかったら、大問題になるところでした。

 

他にも、菊地駿弥選手が2時間6分6秒、日本記録を出して以降結果を出せていなかった鈴木健吾選手も復活の2時間6分18秒、柏優吾選手が2時間6分28秒と、多くの好記録が出ました。

 

気候もあるかもしれませんが、エチオピア選手らと競ってこの成績は、今後の日本マラソン界にとって、とても期待できる結果です。この後、行われる東京マラソンも楽しみですね!

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歴代山の神と比べて…

2025年02月05日 18時34分26秒 | Jog&Walk,Health

先日の別府大分毎日マラソンで、日本人の本命だった平林清登(國學院大)や大塚、足羽選手など社会人招待選手を破り、箱根駅伝5区の区間記録を出した青学大の若林宏樹が、平林の初マラソン最高、学生最高記録を更新する驚異の2時間6分7秒という記録を叩き出しました。しかも、この大会が初マラソンで、何と引退レースとなります。何とももったいないことです。かつても、青学大の吉田祐也が卒業と同時に引退を決めていてこの大会に出場し、当時の初マラソン2位の記録を叩き出し、引退を翻意した例がありますが、この若林選手はそうではないようで、解説をしていた原監督も煽らないように火消しをしていました。

 

この若林選手、箱根の山登り区間5区で昨年度も区間2位、今年度は区間記録を出しましたが、「山の神」の称号は与えられませんでした。かつての山の神は、複数回区間賞を取り、その勝ちっぷりも衝撃的なもので、若林選手も強かったですが、そこまでの印象はなかったからかもしれません。しかし、「山の神」のその後は神とは言えない人間に戻って苦闘をしています。

 

初代山の神  今井正人 マラソン記録 2時間7分39秒 10000m記録 28分18秒15

2代目山の神 柏原竜司    〃    2時間20分45秒   〃    28分20秒99

3代目山の神 神野大地    〃    2時間9分34秒     〃    28分17秒54

 

今井選手はマラソンや駅伝で長く活躍していますが、日の丸を背負うまでには至りませんでした。東洋大の黄金時代を築いたと言っても過言ではない柏原選手も、ケガに泣かされたということもありますが、社会人ではほとんど泣かず飛ばずで若くして引退しました。神野選手もマラソンでは、メジャーな大会ではほとんど目立った成績を残せていません。

 

これは、やはり箱根駅伝の山登りの5区がいかに特殊な区間なのかということの証左ですね。現在、大学のトップ選手は、10000mで27分台の記録を持っています。現役大学生だと、東京農大の前田和摩選手が27分21秒52で大学最高、駒澤大の怪物佐藤圭汰27分28秒50、駒澤大のエース篠原倖太朗27分35秒05などです。これに対して、上記の山の神は、皆28分台です。28分台だからダメということではありませんが、山の適性が際立っていたからと言って、マラソンやトラックでは通用しないということですね。

 

これに対して、若林選手は箱根駅伝の近くで27分59秒53と27分台を出しています。つまり、山の適性だけではなく、トラックでのスピードも兼ね備えているということです。しかも、マラソン練習もしないで望んだ初マラソンで、あの記録です。もちろん、だからといって、2回目以降も同じように走れる保証がないことは、同様の記録を出した平林選手を見ても明らかです。しかし、どうしてももったいないと思わずにはいられません。

 

初マラソン最高記録・学生最高記録をひっさげて引退するという事実に、他の学生選手、社会人選手が奮起してますます日本陸上が盛り上がるといいですね!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする