短距離、長距離の違いはあるでしょうが、今回は細かいことは置いておいて、ごくごく基本的なことから考えてみたいと思います。駅伝大会が近いこともありますが、野球でも走ることは、攻守ともにとても重要ですからね。
速く走るためにはどうしたらいいか?単純に考えると、速く走るには、(1)ストライドを広くする(一歩の距離を長くする)か、(2)ピッチを速くする(一歩一歩のスピードをあげる)しかありません。
まず、「ストライドを広くする(一歩の距離を長くする)」ですが、無理やり歩幅を広くしても、かえってスピードが落ちるだけで意味がありません。重要なのは、地面からしっかり反発力をもらい、上に跳ねることです。これは、練習のアップの時にも言っているように、しっかり地面を押して上に跳ねることと、身体の軸をしっかり意識して体幹を鍛えることが大事です。しかし、これは大事なことの半分でしかありません。いくら上に跳ねても、前への推進力がなければ、ストライドは広くならないからです。この推進力は、もう一つの要素である「ピッチを速くすること」と関連してくると思います。
次に「ピッチを速くする(一歩一歩のスピードをあげる)」ことですが、このブログのトップページにも使われている次の写真をみてもらいたいと思います。
注目してほしいのは、丸印で囲った蹴った後の足です。上の写真が高く蹴り上げており、下の写真はあまり蹴り上げていなことが、一目瞭然ですし、どちらが速いかも一目瞭然です。下のような走り方だとベタベタ走っているように見えます。
ただし、これは「結果」であって、高く蹴り上げればいいということではありません。ここからは、実際に自分の身体で体感しないと分かりづらいところになりますが、上の写真で蹴った足が高く跳ねているのは、高く跳ねようとしているからではなく、地面を蹴った足を速く地面から引き抜いて、膝から前に足を持っていこうとしている「結果」、足が跳ね上がっているのです。これが推進力となって、ピッチが上がると同時に、上に跳ねた後の推進力となって、ストライドも広がる(一歩の距離が長くなるのです)のです。
翻って、下の写真は、地面を蹴る力も弱ければ、足を地面から素早く引き抜いて膝を前に持っていく力も弱いということです。つまり、(1)も、(2)も弱いということです。「足を地面から素早く引き抜いて膝を前に持っていく」ということは、なかなか口で言っても分かることではありませんし、自分の感覚で身に付けるしかないのですが、まずは「足の前の方で地面をしっかり押して、上にしっかり跳ねること」と、「足を地面から素早く引き抜いて膝を前に持っていく」ことを意識してほしいですね。
今日のジョグ
自分自身も上のことをちょっと意識して走ってみたら、後半お尻やいつもと違う筋肉が痛くなり、へばりました。
山田駅横の道を小比企町の交差点へ下り、湯殿川を越えて、町田街道の方へ向かう道に出てから、七国に上り、七国町の外周をぐるっと回り、みなみ野のあたりで兵衛川沿いを走り、再び湯殿川と合流し、北野で16号バイパス、浅川を経て、戻ってきました。
19.7km 1時間59分04秒