鎌倉市極楽寺切り通しに「縁結び&あじさいの寺」として知られる真言宗の寺院「普明山法立寺成就院」はある。創建は承永元年(1219)。本尊は不動明王。この地は弘法大師が100日間に亘って極空蔵菩薩を祀る修業を行った場所といわれている。参道の108の石段の両サイドには「般若心経」の文字数と同じ262株の「あじさい」が植えられ、鮮やかな青、白、赤、ピンク、水色と彩り豊かな「あじさい回廊」と化し明月院とともに鎌倉のあじさい名所に数えられていた。が、2015年~2017年まで創建800年記念の参道改修工事に伴って、今まで我々を楽しませてくれた「あじさい」も既に50年経ち古くなったことから、東日本大震災で津波の被害を受けた宮城県南三陸町の「大雄寺」へ復興支援活動の一環として成就院参道の「あじさい」が東北の地でご縁が広がるようにと送ったということである。既に新しい参道に植え替えの計画が進められているので数年前のように参道の両脇にあじさいが咲き、由比ヶ浜を望む景色が来年は再現される。待ち遠しい限りである。(1706)




過去のあじさい風景





過去のあじさい風景

