相模原市南区上溝の「七曲下」の信号から蛯川を越えた住宅街の一角に高尾山薬王院の末寺の真言宗寺院「国分山安楽寺」はある。開山は永亨5年(1433)に寂した源尊法師であるが、伝承によれば応安年間(1368~75)に義清法師により「蓮乗院安楽坊」として開山とある。本尊は阿弥陀如来。本寺には市内最古といわれる鎌倉時代末の正応5年(1292)銘の「板碑」が保存されている。主尊は折れて欠落しているが、三尊種子の下に中央に花瓶、左右に「正應5年 8月6日」と刻まれている。本碑はもとは上溝本郷にあり、昭和初期に「安楽寺」に移した。薬医門形式の「山門」の右手前で四体の地蔵が置かれている。「山門」を抜けると正面に本瓦葺き、入母屋造り「本堂」があり、その左手には境内を見守るように「空海像」が建てられている。山門前には相模原ではこの一基といわれる三猿と富士山が描かれている「庚申塔」がある。(1705)
相模原公園の西側にハナショウブの名所となっている「水無月園」はある。広さ2300㎡の当園はメインの東側と木立に囲まれた西側とさらに奥にもう一つの三面の菖蒲田がある。明るい雰囲気の漂う円弧状のしょうぶ田には「肥後系」、「江戸系」、「伊勢系」など118品種、26000株のハナショウブが彩りよく配置されている。6/11(日)には「しょうぶ娘」たちも登場する「第34回 しょうぶまつり」が開催される。数日前訪れた時は刀状の葉で菖蒲田は全体的に青々とているの中でメイン東側では紫色の伊勢系が数輪、西側では黄色と紫色の菖蒲が十輪近く開花していたが、今日はメイン東側では肥後系が紫と白の10列近く、伊勢系が紫色の数列、江戸系は今年は遅いのかまだ2から3列である。中央の西側の方が開花が早く紫、ピンク、白、黄色がすでに100輪近くのショウブが優雅で気品に満ちた花姿を披露していた。まもなくショウブが創り出す錦絵の世界の完成が近づいている。(1705)