先日リニューアルオープンした「香山園」の「瑞香殿」の背後の丘陵部に「能ヶ谷香山古墳群」があり表示板が立てられている。何となく古墳らしい盛り土が垣間見ることができる。この古墳群は、古墳時代の「円墳2基」と「横穴墓20基」が確認されている。円墳は丘陵頂部に造られ6世紀末から7世紀前半のものである。横穴墓は丘陵斜面部に造られ7世紀末から8世紀初頭のものと判明している。付近には縄文・弥生時代からの包蔵地も存在する主な出土品には、縄文土器、土師器、須恵器、耳環、勾玉、玉類、直刀、鉄製品、灰釉陶器、板碑、古銭、ガラス製の小玉・水晶製の切子玉・メノウ製の勾玉などが出土している。これらの出土品を見ていると古墳じだの息吹が感じられる。(2501)
鶴川駅の南東町田市三輪に「桃源郷」とでもいうべき「三輪の里」がある。三輪城山を含むこの地域一帯の景観がなんでも大和国の「三輪の里」の風景に似ていることから現地名がついた。千数百年前この地に斉藤氏、荻野氏を遣わされて移住させた結果「三輪」の名称が付けられた。現在荻野氏の末裔は戦国時代には北条軍配下に属していたという。「高蔵寺」の右前方一帯の土地には四季の花で彩られる。2月中旬頃には赤、紅、ピンク、白の「梅」が満開となって見頃となるとそこはまるで自然のグラデーションを描いているかのようにまさしく桃源郷となる。梅園に入れないが鑑賞客用に地主の工夫で園の周りには細い散策道が設けられていてロープ越しに鑑賞できる。梅花のあと三輪の里は寒緋桜、そして山桜、樹齢百年の枝垂桜、菜の花、チューリップ、スミレ、ヤマブキ、レンギョウ、ミツバツツジ、シャクナゲが四季のスライドショーを見ているかのように美しく変化し「桃源郷」の景色が創り出される。(2501)
満開の桃源郷
満開の桃源郷
相模原市南区下溝に四季の花が絶えない「県立相模原公園」はある。師走から新年のこの時季さすがに花は少ないが、今、クヌギゲートより入園すると「みんなの花壇」前の広場の一画に2本の「ハクモクレン」の木がある。今、2月開花を目指して数百個の蕾をぱんぱんに膨らませて今にも開花しそうである。この「ハクモクレン」(白木蓮、白木蘭)は中国南部原産モクレン科モクレン属に属する落葉高木の1種である。この花木は日本など世界各地で庭木や街路樹として植栽されており、和名の「ハクモクレン」は「ハス」に似た花を咲かせる木の意味で「木蓮」で、花色が白いので「白木蓮」と名付けられた。(2501)