座間市緑ヶ丘に冬は「梅」と「スイセン」、春は「桜」、秋には「彼岸花」と四季の花で彩られる市民の憩の場で、座間八景の一つとなっている「かにが沢公園」はある。公園は周辺から低くなった立地となっており南北に長い園地である。かつては深い谷で、谷を流れる沢には蟹が多く群れていたことから「かにが沢公園」という園名が付いた。園内に紅白枝垂れ合わせて20本近い「梅」が植栽されている。花の少ないこの時季、唯一「百花に先駆けて」咲く代表的な花木が「梅」である。先週訪れた時はまだ蕾をふっくらと生長中で開花はしていなかったが、今日は陽当りのいい箇所で紅梅が十数輪ほど可憐な花を開花し披露し始めていた。大寒も過ぎこれから春に向かい三寒四温を繰り返し少しずつ暖かくなっていく。今週末には当園の梅も開花を加速させると思われる。(2501)
町田市能ヶ谷に山梨県身延山久遠寺末、日蓮宗寺院「能谷山妙行寺」は鎮座している。当寺は久遠寺第8世日億(永徳元年1381寂)が開山、創建は永和元年(1375)である。江戸時代中期に僧日通が小名二ノ倉より当地に移転再興。本尊は三宝諸尊。鶴川駅より柿生方面左手に岡上・三輪方面の丘陵と相対している高台に位置し急勾配35段の石段を上ると「山門」(冠木門)がある。境内正面に壁面に色鮮やかな蓮の彩色を施した入母屋造の「本堂」、右手に「庫裡」がある。本堂前には小さな池が配され鯉が泳いでいる。寺宝として蓮真筆経文の一行切十二字、現地に移して再建した僧日静筆一字一石六万九〇〇〇余の妙経を写して、三宝諸天善神に寺院の加護を祈願した貞享頃(1684)の礫石を保有している。(2501)
改修前の本堂
改修前の本堂