相模太夫の旅録=Tabi Log

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幕末期の擬洋風建築「旧中村家住宅の主屋」と重厚な「長屋門」

2021-10-27 11:26:47 | 建造物
相模原市南区磯部勝坂に唯一現存する幕末期の擬洋風建築で国登録有形文化財指定されている「旧中村家住宅」「主屋」と如何にも重厚な構えをした「長屋門」がある。中村家は「長屋門」に架かる「中村歯科」の看板のとおり歯科医で屋敷内の「主屋」と「長屋門」の間に診療所がある。この住宅は鎌倉大工の「石井勘五郎」が10年の歳月を掛け造った住宅である。建築当初は3階建てであったが関東大震災後3階部分は取り除かれ2階建てとなった。木造平屋建ての黒褐色をした5mほどの「長屋門」、塀を含むと15m以上はある重厚な造りである。敷地内に外観は和風のイメージでまとめ屋根は青い瓦、2階白の「海鼠壁」の外壁となっている「主屋」がある。洋風の要素として軒を曲線の白漆喰で塗り込め正面に縦長の窓を配するなど和洋が見事に折衷、調和した美しさとなっている。宅地面積1869㎡内に1階部分は整形四間取とし、西側に「玄関」、「土間」があり、「武台の間」と「茶の間」、「客座敷」、「仏間」、「納戸」、「お勝手」という間取りとなっている。住宅背後の小丘には小さな「神社」があり、また中村家が所有する畑より大正15年(1926)に「勝坂式土器」が採取・発見され、後に中部・関東地方の縄文時代中期の土器を判断する目安・基準となった。すぐ傍には国指定史跡「勝坂遺跡公園」がある。(2110)
 
 
 
 
 





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