伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年から3年連続目標達成!

アルフォンス・ミュシャ

2007-02-23 08:35:31 | 人文・社会科学系
 アール・ヌーヴォーの旗手アルフォンス・ミュシャの解説付き画集。
 ミュシャといえば、サラ・ベルナールの演劇のポスターが有名で、それと装飾用パネルの連作を中心に紹介されるのが普通のパターンですが、この本では、ミュシャの出版した本「主の祈り」「装飾資料集」「装飾人物集」を中心に紹介しています。後の2つはイラスト集で、これを見ていると、改めて、ミュシャは「画家」というよりもイラストレーター、商業デザイナーとして成功した先駆者だなと感じます。線の整理されたポスターからの印象とは少し違うデッサンの作品を多数見られただけでも、私としては収穫でした。


島田紀夫 六耀社アートビュウシリーズ 1999年12月10日発行
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

とっさの家庭医学 基本のき

2007-02-23 08:13:34 | 実用書・ビジネス書
 ありがちな症状や俗信について医師の立場から説明した漫画付き解説本。世間で言われている健康情報の多くは間違っているという観点から書かれています(プロローグ)ので、へえってことも多く、それなりにおもしろく読めます。
 けがをしたときは水で洗う必要はあるが消毒はするな(20頁)とか、風邪の自覚症状が出始めたらその後は薬を飲んでも飲まなくても病院に行っても行かなくても治り方にあまり差はない(33頁)とか、血液のサラサラ度チェックなんて機械で判定できないし意味がない(82頁)とか、酸素バーなんて疲労回復に意味がなくて老化を進める恐れあり(91頁)とか、まあ言われていることではありますが、医師の立場で断言してくれると気持ちいい。無理な早起きは体に悪い(89頁)とか・・・。
 でも、風邪をひかない方法で、手洗い、うがい、湯冷めをしない、睡眠をしっかりとるはいいんですが、室内では加湿器を使い、外出時はマスクをする、満員電車はウィルスの巣窟なので使わずタクシーを頻繁に利用するが「以上のような当たり前のことをするだけでカゼと無縁の生活を送ることができます」(33頁)って、医者にはそれが当たり前の生活なんでしょうか。朝起きたら常温の水を500ミリリットル飲む(188頁)ってのも・・・コップ1杯ならわかりますが、2杯半も飲める?


米山公啓 世界文化社 2007年2月10日発行
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする