プロ野球選手のエージェントで有名な(日本のマスコミでは悪名高い)著者による球団との交渉経験を元に、交渉を論じるという形で、むしろ日本のプロ野球の問題を論じている本。
交渉に当たって複数のプランを用意する、誇張はしても嘘はつかない(交渉のベースは信頼関係)、事前調査(市場調査)の重要性、怒るときでも冷静に等は、交渉を業務としている身には、1つ1つ頷ける話。
著者が最初に強調している、交渉の本質はお互いが納得しあうことにある、納得は妥協(折り合いを付ける)とは違うということ(8~12頁)は、考えさせられます。著者の言うように、日本人はWin-Winの交渉が下手で、ゼロサム原理の下に交渉は一方が勝てばその分相手が負けたという態度で臨みがちです。アメリカ人が書くものはたいていWin-Winを目指すべきとされているのですが。日頃交渉している身としては、でも言うは安く行うは・・・。
団野村 角川Oneテーマ21 2007年1月10日発行
交渉に当たって複数のプランを用意する、誇張はしても嘘はつかない(交渉のベースは信頼関係)、事前調査(市場調査)の重要性、怒るときでも冷静に等は、交渉を業務としている身には、1つ1つ頷ける話。
著者が最初に強調している、交渉の本質はお互いが納得しあうことにある、納得は妥協(折り合いを付ける)とは違うということ(8~12頁)は、考えさせられます。著者の言うように、日本人はWin-Winの交渉が下手で、ゼロサム原理の下に交渉は一方が勝てばその分相手が負けたという態度で臨みがちです。アメリカ人が書くものはたいていWin-Winを目指すべきとされているのですが。日頃交渉している身としては、でも言うは安く行うは・・・。
団野村 角川Oneテーマ21 2007年1月10日発行