伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年から3年連続目標達成!

生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント

2014-05-08 00:13:36 | エッセイ
 人生相談の形式のエッセイ。
 タイトルからは、普通にエッセイかと思えたのですが、全て人生相談の形式になっています。出版社(文藝春秋)の作品紹介では「『ぼくんち』『毎日かあさん』で知られる人気漫画家・西原理恵子さんが、波瀾万丈な人生経験をふまえて、恋愛、家族関係から仕事、おカネの問題まで、あらゆる悩みに答える『人生相談』エッセイです。」とか書かれていて、どこかに連載したものというふうにはなっていません。そうすると、この相談のクエスチョンはどうやって作ったのでしょう。法律相談の本なんかだと、執筆者が答えやすいような質問を自分で作ったりすることもままありますが、編集者とかけ合いで作ったとかでしょうかね。
 読む前から、そんなことでくよくよするな、ものは考えよう、気の持ちよう、開き直れという回答が多いだろうなと思っていましたけど、意外にまじめに答えてるじゃないのというのも多くありました。気の持ちようだ、開き直れという回答ももちろんありますが。
 「中2から高2くらいの男子は全員キモイ!」(168~170ページ)とかの回答は、う~ん、そういうもんかと複雑な思いで読みましたけど。ウザい先生への対処法について、ホステスや店員になったつもりでめんどうな客にどう対応すればいいかを考え、世の中に出たらもっと嫌な人はいっぱいいるからそういうのをかわす練習だと思えばいい、そうやって身につけたテクニックは将来必ず役に立つよ(209~212ページ)とかいう回答は、さすがと思いました。


西原理恵子 文春新書 2012年7月20日発行
コメント
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