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Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「横山大観展-良き師、良き友-」(その1)

2013年10月09日 22時41分06秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 本日はみなとみらいでの講座に参加した後、「横山大観展-良き師、良き友-」を見てきた。展覧会の始まった5日(土)についで2回目。前回も好いていた。本日も前回と同じ程度の入場者なのでゆっくりと見ることができた。
 横山大観という画家についてはこれまでも見る機会は少なく、知識もまったくといっていいほど無いので、前回は音声ガイドを聞きながらの鑑賞。今回は自分の目で見て気に入った作品は何か、ということに力点を置いて回った。
 前回通り過ぎていて印象に残っていなかったけれど今回惹かれた作品、前回少し心惹かれたが今回も気になった作品を挙げてみる。

      

 「観音」は乳房も露わに菩薩を描いた。当時としては(現在でも)かなり大胆な着想であると思える。次の「杜鵑」は中央の一点が杜鵑なのだがわかるだろうか。芒洋体と悪罵を投げかけられたようだが、よく見ると長谷川等白の絵にも雰囲気が似ている。悪罵を投げかけられるような技法とは思えなかった。
 次の「柳下舟行」の絵、さらに次の「瀟湘八景(山市晴嵐)」と較べてみると遠近が濃淡ではっきりわかる。

      

 柳の絵もそうなのだが横山大観という画家はこの縦の線がとても魅力的だとおもった。滝のズームアップでは下への力強い方向性、竹の伸びやかな上への志向、どれもその指示性に強引さが見えない。伸びやかである。
 滝の絵ではさらに水のボリュームが印象的でもある。



 最後の絵も前回印象が無くて、通り過ぎてしまっていたようだが、月の光が柔らかく印象的であると思えた。

 横山大観という人、琳派のような大胆なデフォルメと構図、クローズアップの技法を示すかと思えば、南画風の伸びやかな画面を示したり、いろいろの技法への試みが私にもわかる。
 江戸絵画の流派ごとの描法にこだわらず、あらゆる技法を試みたのであろう。私は長谷川等伯の絵も髣髴とさせられるようにも思えた。
 まったくと言っていいくらい予備知識の無い画家なのだが、認識を新たにしたと思う。
 まだよくわからないところがあるが、近くの美術館で何回でも入場できるので勉強がてら後数回訪れてみようと思う。
 また、後期展示の「夜桜」や同じく大作の「秋色」についても感想を述べてみたいと思う。


さとうてるえ作、招福猫暦及び和歌の暦

2013年10月09日 17時39分43秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
   

 早くも来年の暦の時期になりました。
 昨年もこのブログで紹介した、さとうてるえさんの「招福猫暦」が出来上がりました。
 福島の地で奮闘するさとうてるえさんの作品です。
 いつもこころが和む素敵な暦です。

 今年はさらに、彩色きり絵で作った「和歌の暦 百人一首抄」も同時発売します。これはきり絵の醍醐味に百人一首の世界を重ねたもの。暗誦にも最適です。

 いづれも二ヶ月毎の6枚(表紙を含めて7枚)組み。書き込み欄は無く、最近では珍しくなってしまった感じのするシンプルな暦で嬉しいです。手作りです。

 B5版で7枚つづり(表紙を含む)。
 1部700円(送料5部まで200円)

 今年からこの場をお借りして、配布します。手に入れたい方は、下記に「お名前・メールアドレス」を記入の上、ご連絡ください。追ってこちらからメールを差し上ます。

 申込先 sublime0157@yahoo.co.jp


対馬の焼酎「対州」

2013年10月09日 00時38分33秒 | 料理関連&お酒
   

 対馬・壱岐・吉野ヶ里を訪れて最初の対馬で購入した焼酎がこれ。対馬の唯一の酒造メーカーである「河内酒造合名会社」のもの。清酒粕で造るいわゆる「粕取り焼酎」で、これを「長期間寝かせ熟成し、芳醇で豊かな香味」を生んだという。
 長期間というのがどのくらいなのかはわからないが、確かに酒粕の香りがした。ちょっと癖があり、好みは分かれそう。
 対馬の郷土料理「とんちゃん」、同じく「石焼料理」、刺身に合う酒という表示である。確かに味の濃い「とんちゃん」にはよく合いそうである。
 なお「とんちゃん」は、「豚肉をみそやしょうゆ、ニンニク、唐辛子などを加えたたれ漬け、野菜などと一緒に焼く料理で、各家庭独自の調理法も生まれるなど対馬人の家庭の味、ソウルフード」といわれ、戦後対馬に住む在日韓国人の食べていたタレ漬けホルモンからヒントを得て作られたといわれている。
 また「石焼料理」は「石英斑岩という特殊な岩を熱し、新鮮な魚介類をその上で焼いて食べる郷土料理で、もともとは、美津島町根緒(ねお)の漁師が浜辺で暖を取りながら食べた豪快な漁師料理が原形といわれる」ということで、私が食べた石焼料理では味が淡白なのでこの焼酎が合うかどうかは、判断は分かれそうである。
 刺身も私は合わないような気がする。
 これは判断・好みは人それぞれなので、断定はできない。

 この河内酒造、本来は「白嶽」(しらたけ)という名の日本酒を作っているところのようなので、私もこの「白嶽」を購入すればよかったと反省している。甘口で飽きない味ということを謳っていた。こんど機会があれば購入したい。折角登った山の名を冠しているのだから‥。

 これで、対馬・壱岐・吉野ヶ里の旅行で購入したお酒はすべて開封したことになる。残りはこの1本だけになってしまった。名残惜しい‥。