Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

横浜では濃霧注意報が継続中

2016年03月07日 22時59分13秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 16時30分位に大雨警報が解除となり、さらに大雨注意報が18時30分位に解除となった。現在は濃霧注意報が継続中である。
 横浜のそごう美術館で開催している院展の会場を後にしたのが17時と遅かった。会場内には1時間30分ほどいただろうか。美術展でゆっくり、しかし行ったり来たりすると結構疲れるものである。腰にはそれなりに負担はかかったようで、昨日からは痛みはなくなり、だるさが残っていたのだが、駅構内を歩いているときに少し痛みがぶり返した。
 家まで歩くのはまずいと思い、地下鉄を利用して帰宅。家にもどる坂道ではさいわいに痛みは出てこなかった。
 本日も温いお風呂で温めてすぐに寝るようにしたい。
 明日は本郷台駅まで出向いて講座を受講する予定。雨は上がるようなので、腰の調子が良ければ往復で60分ほどはそれなりの速度で歩いてみたい。4月の中旬までには少々長目のウォーキングに挑戦するつもりで、現在コースを検討中である。それまでにはこの腰痛を対峙したい。そのためにはまずは減量に励まないといけない。

 本日の衝動買い
☆「奇想の系譜」(辻惟雄、ちくま学芸文庫)

「再興第100回院展」感想

2016年03月07日 21時38分18秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
   

 最近は行くこともあまりなかったが、たまたま無料招待券をもらったのを機会に院展に行ってみた。「無料」につられるというのは恥ずかしいものではあるが‥。
 チラシを見て、裏面の「森の住人」(西田俊英)の作品に惹かれた。チラシで見るよりも実際の作品は確かに大きなインパクトを受けた。楕円形の明るい画面の形態に依存しているような感じがしないでもないが、モノクロに近いトーンに惹かれた。中央上に描かれている猿が私にはちょっと違和感があった。この猿に依存した画面構成はどこかもったいないと思った。猿がいなくてもこの濃密な植物の群生だけで緊張ある画面が作り上げられるのではないか、と思った。



 その他惹かれた作品は、ポストカードになっていた作品3点がある。上から「行間のよみ」(宮廻正明)、「海霧」(清水達三)、「不忍」(手塚雄二)の3点。特に上の2点は画面全体に緻密な緊張感みたいなものを感じた。構図上のどの要素も動かすことが不可能な位置におさまっているように思えた。特に「海霧」にその緊張感を強く感じた。
 ポストカードはなかったが、同じような感想をもった作品として、「陽射し」(加藤裕子)、「静日」(日塔さえみ)がある。「陽射し」は地下道の階段の硬質な質感に惹かれた。「静日」は窓枠効果の構図だが、中心の人物ではなく枠に相当する木造家屋の格子状のきっちりとした質感にこだわった描写が新鮮であった。
 もう1点「宙(そら)と共に」(郷原和子)にも惹かれた。桜(?)、鯉、池の水、空、波、雲が境界を喪失したように連続している画面が新鮮に目に映った。


ショパン「マズルカ全曲」(アシュケナージ)

2016年03月07日 13時25分36秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等


 マズルカについてウィキペディアの解説は要約すると、
★マズルカは4分の3拍子を基本とする特徴的なリズムを持つ、ポロネーズと並んで有名なポーランドの民族舞踊およびその形式(舞曲)。第1拍は付点リズムが多く、第2もしくは第3拍にアクセントがある。マズルカの他に似たものとして、より速いテンポの「オベレク」、ゆっくりとしたテンポの「クヤヴィヤック」など、地方により多様な名称のものがある。19世紀のポーランド貴族のあいだで流行し、ショパンは諸地方の舞曲の要素を統合し、芸術作品として昇華させた。



 ピアニストの楠原祥子氏のホームページによる解説が、私にはわかりやすく、優れたものにおもえた。
★ショパンのマズルカとポロネーズ。対照的とも言える2つの舞曲は、ポーランドの土から生まれて最高の芸術まで出世した、もっとも幸運な民衆の旋律である。ポロネーズは男性の威厳や誇りを象徴し、力強いリズムが活気をもたらし、女性はかたわらに添えられた優美な花となる。
 しかしマズルカは違う。繊細で気ままと言えるほど変幻する気分は、むしろ女性的に表現され、ある時は憂愁の色濃く、たよりなく、寂しげで、時として高慢で、そして苦悩し、傷つき、すると今度はうぬぼれて、媚をうり誘惑の手を伸ばす。と思えば、恋慕にはにかみ、想いを隠そうとする。
 情熱と涙と汗にまみれた人間の営みの中にある、どんなわずかな心の動きもショパンは見逃さなかった。それらを和声の明暗を使って、光をあて影を落とし、色合いに変化をつける。現実と幻が次々現れるかのようだ。人の心に潜む、実と虚の二面性も聴こえてくる。陽気にステップを踏んでいるのに、足元の影に、不安や別れの悲しみがにじんでいる。踊りのリズムにのって、涙がつたう。その奥には蔑みが姿を見せる。入り組んだニュアンスのゆえに、マズルカを遠ざけてしまうことがあるが、マズルカは自分の心そのものだと想えばいい。いわば私自身なのだ。ショパンの時代も今も、変わることがない人間の心を、あるがままに微妙なひだまで映し出している。
 違うものがあるとすれば、それは、ショパンがポーランド語を使ったことだ。つまり、ショパンの肉体に流れる血を生んだ、母なる土地の声やリズムを用いて、音でつむいでいった。あえて難しい言葉を使わず、親しき友に話すような語り口で、燕尾服に盛装せず普段着でくつろいで、日記のように生涯書き綴った55曲のポーランド舞曲…それがショパンのマズルカである。
★ショパンのマズルカが、どれほど芸術化されたものになっているか。リストが”虹色の手”と評したその作曲技術とセンスによって、土から生まれた時の姿とは似ても似つかないものになった。ショパンのマズルカから民族性を感じ取ることはできるが、逆に、土着の旋律からショパンのマズルカを想像することなど、まず不可能だ。田舎の歯が数本しかないおばあちゃんの口ずさむ歌と、ショパンのマズルカは、路傍の石ころと、まばゆくカットをほどこしたダイヤモンドほどにかけ離れている。

 楠原祥子氏は楽曲の分析的な解説があり私にはとても参考になる。
→【http://home.att.ne.jp/banana/fpshoko/home/i-dvd200402.htm

 このCDは購入した時には一度は聴いたが、そのままになっていたと思う。マズルカという楽曲形式についてポーランドの舞曲に由来するということしか知らなかった。本日初めてこの形式についてネット検索をして上記のような解説に行き当たった。楠原祥子氏の解説は演奏家だけに私にはとても魅力あふれる解説である。ここに引用させてもらったのは一部で、ショパンの曲を取り上げながら解説を施してくれている。まだ全体を読みこめていないが、是非ともできるだけ理解したいものである。
 もともとの形式を借りながらも大胆にショパンならではの改変、昇華を行っているようだ。ポロネーズよりもショパンはこの形式になじんだのではないだろうか。土着の芸能を世界性を獲得する芸術にまで昇華するということの作曲家の作業と表現意欲、そしてそれを分析する作業、いづれも私にはできないがとても魅力を感じる営為であると思う。

                 

横浜には大雨(土砂災害)警報

2016年03月07日 11時18分15秒 | 天気と自然災害


 横浜市内には昨晩から大雨・洪水・雷注意報が発令されていた。24時過ぎには遠くで雷鳴がし始め、2時ころには音で目が覚めるほどの雨が降った。明け方5時過ぎに大雨注意報が警報に変わり、再び雷鳴がした。さらに10時過ぎには濃霧注意報も加わった。
 現在は大雨(土砂災害)警報、濃霧・洪水・雷注意報となっている。
 11時のXRAINの画面ではかなり強い雨域があるようだ。

 濃霧注意報だから風はないので、時々遠くで鳴る雷鳴さえなければ静かで落ち着いた日となるのだが‥。