Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

花見はどこがいいか‥

2016年03月25日 23時19分42秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 本日は少々寒かったが、ウォーキングに出かけた。だんだん元気が回復しつつあるようだ。ちょうど2時間で1万7千歩で戻った。かなりの汗をかいた。その後横浜駅までを歩いて往復。合計2万5千歩あまりで本日は終了。
 横浜駅で1000円で散髪。2か月ぶりだったような気がする。少なくなってしかも細くなった白髪頭でも刈ればやはりすっきりとする。
 昨日は休肝日だったので、本日は軽く缶チューハイ1杯の晩酌。黒酢を入れたのだが、少し入れ過ぎて酢の味が強すぎた。梅酒を足した方が良かったと反省。
 そろそろ桜を見に行く予定をたてたいのだが、まずは例年のとおり親族を引き連れて多磨霊園に行く必要がある。次に今年は大磯駅と平塚駅の間にある高麗山あたりまで足を伸ばしたいと思っているが果たして‥。
 いつものように目黒川沿い、横浜の大岡川沿い、などをで済ませることも候補である。

 明日は曇、最高気温は本日よりも2℃ほど低い予想。夜には雨の可能性があるらしい。

「奇想の系譜」(辻惟雄)から「狩野山雪」

2016年03月25日 21時46分53秒 | 読書


 本日は昨日に引き続き辻惟雄の「奇想の系譜」を読書。2番目に取り上げている狩野山雪(1590-1651)について3回ほど読みなおした。なかなか魅力に富む画家のようで、辻惟雄の筆も冴えているように感じた。



 そういえば本年初めの東京国立博物館での「初もうで」のチラシの「猿猴図」は狩野山雪であった。

 ネットで検索すると「17世紀の京都で活躍した京狩野派を代表する絵師。奇矯・奇怪とも評される垂直・水平を強調した幾何学性の強い理知的な装飾と、古画への深い造詣に基づきながら伝統的な画題を独自の視点で再解釈する斬新な画面構成で数多くの作品を制作。独自性が際立つ山雪の諸作品は近年、高い支持を集めており、再評価が進んでいる」【http://www.salvastyle.com/menu_japanese/sansetsu.html】となっている。
 「奇想の系譜」の中では次のような表現に私はチェックをいれてみた。



「「梅に山鳥図」の白梅の、巨大な盆栽を思わせる奇矯な枝ぶりは印象的だ。たくましく延び生えようとする樹木の生命力と、それを仮構された幾何学的秩序に屈従させようとする一種偏執的な努力との、無言のせめぎ合いがここにはある。優勢なのはどうやら後者のほうらしく、ために、老梅は、ぎこちない姿勢のままで、まるで呪文にかかったかのように、金地の空間のなかに凝結させられている」



 また「老梅図」について、「(梅に山鳥図)に見られたと同じ白梅の枝ぶりが、15年後のこの(老梅図の)画面に再登場しているのを知るのだが、そのあまりにもの変貌ぶりに驚くだろう。老樹
の灰緑色の幹は、金地の輝きのなかを、さながら身もだえしのたうちまわる巨大な蟠龍のように、上昇し、屈曲し、痙攣する。桃山の巨木は、ついに奇怪な幻想の世界に映されてしまっ」

わたし好みの表現にすっかりはまってしまっている。あすからは次の伊藤若冲の章に入る。


ショパン「チェロソナタ作品65」

2016年03月25日 12時17分56秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等


 ショパンの作品のCDで持っているのはこれで最後。実はこのCDは持っていても聴いた記憶が曖昧である。不勉強でショパンがチェロの作品を手掛けていたことも頭に入っていなかった。同梱のドビュッシーのピアノソナタ、フランクのヴァイオリンソナタのチェロ版は聴いた記憶がある。
 きってショパンだからピアノ主導のソナタ、という偏見すらあったが、聴いてみてチェロの魅力が満載だと感じた。まずピアノとチェロが競い合ったり、支え合ったりと複雑に主客が変化する。
 解説によればフランショームというチェリストと古くからショパンを支えていた友人に助言を受けている。ショパンのチェロの曲は3曲(他に序奏と華麗なるポロネーズ、マイアベールの主題によるグラン・デュオ・コンチェルト)。このソナタは39歳で亡くなったショパンが35歳で作曲している。これを期にヴァイオリンソナタなども構想していたという。これは是非完成してほしかったと思う。
 短い曲が多いショパンと云われるが、4楽章、30分を超える曲の緊張感を維持する構成には大きなエネルギーを費やしたと思われる。
 私はこの曲が今はすっかり気に入った。
 このCDは2000年11月の演奏会のライブ盤である。購入した時期は記憶にない。

 最後の「序奏と華麗なるポロネーズ作品3」は、ショパン19歳の作品。初期だけにあって旋律が前面に出て美しい曲である。特にチェロの序奏部の旋律は魅惑的である。ポロネーズの部分もピアノとチェロが交互に存在を示し合うという単純さはあるが、明るい屈託のない曲だと思う。ショパン自身が「はなやかなサロン音楽」と記しているという。