本日の午前中は、「くらべて楽しむ美術鑑賞」の第3回目「アメリカと日本の抽象表現-20世紀」(講師:中村宏美氏)を聴いたのち、そのまま上野駅まで直行。
まずは東京都美術館で「ボッティチェリ展」、その足ですぐに国立西洋美術館に行き「カラヴァッジョ展」に行った。「ボッティチェリ展」はチケットショップで前売り券を昨日購入した。
ボッティチェリ展は会期が4月3日までということで、木曜日の昼にも関わらずかなりの混雑。残念ながらじっくりと見るような状況ではなかった。しかし「カラヴァッジョ展より先に見た方がいい」という葦原の山姥様のご指摘のとおり、癒される作品が並んでいたことは確かである。展示作品は、ボッティチェリ展とは云いながらフィッポ・リッピ、フィリッピーノ・リッピの作品も多数並んでいる。リッピ父子の作品もまた私は注目しているので、嬉しかった。私なら「ボッティチェリとリッピ父子の同時代を探る」とでも副題をつけたいが、これでは一般的には受けないかもしれない。「書物の聖母」(1482-83)、「美しきシモネッタの肖像」(1480-85)、「女性の肖像(美しきシモネッタ)」(1485-90)の三枚のポストカードと図録2400円を購入。「書物の聖母」の保存状態の良好さ、丁寧な描き方に驚いた。
「カラヴァッジョ展」は横浜のチケットショップでは扱っていなかった。それほどの混雑ではなくゆっくりと見ることが出来た。こちらもカラヴァッジョの作品は11点で、やはり同時代展ともいうべき展示。しかしこれも特に問題にはならないと思う。同時代のいい作品が並んでいて勉強になったと思う。
しかし図録が2800円と聞いて思わず腰が引けてしまった。2400円と2800円との差はそれほどでもないが、やはり3000円に近くなると高いと思ってしまう。図版である以上やむを得ないものもあるだろうが、今回は残念ながら購入は断念。ポストカードは「エマオの晩餐」(1606)と「法悦のマグダラのマリア」(1606)を購入した。
本当は同時に展示されていたラ・トゥールの「聖トマス」(1615-24)のポストカードが欲しかったのだが、残念ながら販売していなかった。図録の見本をめくってみたが、この作品は図録にも収録されていなかったようだ。詳細に見たわけではないので見落としたかもしれない。
この時点ですっかり疲れてしまった。しかもボッティチェリ展の図録が重く肩にのしかかっていたので、2冊購入していたら途中でダウンしたかもしれない。上野駅の周辺でビールでも飲もうとしたが、結局缶ビール1本を購入して、横浜行の電車の4人ボックスに乗って帰宅した。
両展覧会の感想はいつものとおりまとまり次第アップする予定。