Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

草臥れた1日

2016年03月17日 23時38分23秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 本日は講座と美術館巡り。美術漬けの1日だったような気がする。それでも約1万3000歩あまり。ふたつ目の国立西洋美術館を出た時は足が棒のようになっていた。歩くよりも筋肉に負担がかかっているようだ。
 時間的にはさらに東京駅のステーションギャラリーにでも行ってみようかと当初は考えていたが、体力的にも、頭の柔軟性の点でも、そして金銭的にもとても無理であった。
 上野駅で買ったビールがとても美味しく感じられた。

 明日の予定は入っていない。年度末で講座も少なくなっていて、学生の春休みのようなものである。

ショパン「ピアノソナタ第3番」(アシュケナージ)

2016年03月17日 21時50分45秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等


 先日のピアノソナタ第2番と同じCDに収録されている。作品58である。やはり第2番と同様ジョルジュ・サンドと一緒に住んでいた頃の曲である。第2番の頃よりも落ち着いた生活だったかもしれない。私はいかにもショパンらしい独創的な曲のような気がして第2番の方を聴くことが多い。しかしこの第3番も好きである。特に第3楽章、第4楽章が私の好みである。
 好みの根拠は未だによくわからないのだが、いろいろな解説を読むと「古典的」という指摘がある。構成上も主題の処理も調整も古典的ということである。華やかさには欠けるという指摘については私も同感である。
 同時に収録されている曲に「幻想曲」作品49がある。どこかで必ず聴いたことのある曲である。
 録音は1975年から81年にかけて行われている。

      

「ボッティチェリ展」と「カラヴァッジョ展」をはしご

2016年03月17日 20時07分05秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 本日の午前中は、「くらべて楽しむ美術鑑賞」の第3回目「アメリカと日本の抽象表現-20世紀」(講師:中村宏美氏)を聴いたのち、そのまま上野駅まで直行。



 まずは東京都美術館で「ボッティチェリ展」、その足ですぐに国立西洋美術館に行き「カラヴァッジョ展」に行った。「ボッティチェリ展」はチケットショップで前売り券を昨日購入した。
 ボッティチェリ展は会期が4月3日までということで、木曜日の昼にも関わらずかなりの混雑。残念ながらじっくりと見るような状況ではなかった。しかし「カラヴァッジョ展より先に見た方がいい」という葦原の山姥様のご指摘のとおり、癒される作品が並んでいたことは確かである。展示作品は、ボッティチェリ展とは云いながらフィッポ・リッピ、フィリッピーノ・リッピの作品も多数並んでいる。リッピ父子の作品もまた私は注目しているので、嬉しかった。私なら「ボッティチェリとリッピ父子の同時代を探る」とでも副題をつけたいが、これでは一般的には受けないかもしれない。「書物の聖母」(1482-83)、「美しきシモネッタの肖像」(1480-85)、「女性の肖像(美しきシモネッタ)」(1485-90)の三枚のポストカードと図録2400円を購入。「書物の聖母」の保存状態の良好さ、丁寧な描き方に驚いた。



 「カラヴァッジョ展」は横浜のチケットショップでは扱っていなかった。それほどの混雑ではなくゆっくりと見ることが出来た。こちらもカラヴァッジョの作品は11点で、やはり同時代展ともいうべき展示。しかしこれも特に問題にはならないと思う。同時代のいい作品が並んでいて勉強になったと思う。
 しかし図録が2800円と聞いて思わず腰が引けてしまった。2400円と2800円との差はそれほどでもないが、やはり3000円に近くなると高いと思ってしまう。図版である以上やむを得ないものもあるだろうが、今回は残念ながら購入は断念。ポストカードは「エマオの晩餐」(1606)と「法悦のマグダラのマリア」(1606)を購入した。
本当は同時に展示されていたラ・トゥールの「聖トマス」(1615-24)のポストカードが欲しかったのだが、残念ながら販売していなかった。図録の見本をめくってみたが、この作品は図録にも収録されていなかったようだ。詳細に見たわけではないので見落としたかもしれない。
 この時点ですっかり疲れてしまった。しかもボッティチェリ展の図録が重く肩にのしかかっていたので、2冊購入していたら途中でダウンしたかもしれない。上野駅の周辺でビールでも飲もうとしたが、結局缶ビール1本を購入して、横浜行の電車の4人ボックスに乗って帰宅した。

 両展覧会の感想はいつものとおりまとまり次第アップする予定。