夜のウォーキングの途中、オリオン座とおおいぬ座、こいぬ座が美しく見えたので、思わず見あげながら歩いた。途端に眩暈を覚えるように足がふらついた。空を見上げながら歩くなどと言う慣れないことをしたためである。凍った雪の上に乗らなくてさいわいであった。特に病の症状ということではない。
星を見あげてその光に圧倒されるというのは、山の頂上での夜にこそふさわしい。そういう時に確かに星が頭の上でぐるぐると回転する錯覚にとらわれたことは幾度となくある。あの体験はいつまでも記憶に残っている。これは山小屋ではなかなか味わえない。テント山行の醍醐味のように思う。街の中で星の光に圧倒されるという雰囲気はとても味わえない。
本日はちょうど月を正面に歩く時間帯となった。ほぼ上限の半月が地平線に近いところにあった。正確には明日が半月だが、平べったい茶碗を上に向けたように浮かんでいる。心持ち凹んで見えた。こちらは星とは違って、山の頂上で見るよりも、街の中の方が私は風情があると思う。
本日のように寒い日は、次の句を思い出す。
★極寒や寝るほかなくて寝鎮まる 西東三鬼
星を見あげてその光に圧倒されるというのは、山の頂上での夜にこそふさわしい。そういう時に確かに星が頭の上でぐるぐると回転する錯覚にとらわれたことは幾度となくある。あの体験はいつまでも記憶に残っている。これは山小屋ではなかなか味わえない。テント山行の醍醐味のように思う。街の中で星の光に圧倒されるという雰囲気はとても味わえない。
本日はちょうど月を正面に歩く時間帯となった。ほぼ上限の半月が地平線に近いところにあった。正確には明日が半月だが、平べったい茶碗を上に向けたように浮かんでいる。心持ち凹んで見えた。こちらは星とは違って、山の頂上で見るよりも、街の中の方が私は風情があると思う。
本日のように寒い日は、次の句を思い出す。
★極寒や寝るほかなくて寝鎮まる 西東三鬼