横浜の自宅に先ほど着いた。横浜の空気もまた冷たく、そして乾燥している。久慈市や八戸市で着ていたものよりも1枚少ない服装であるが、28日に横浜を発ったときよりも寒いのではないだろうか。
明日の満月前の月がちょうど天頂近くにあったが、雲に隠れて微かにしかその姿が確認できなかった。
妻の両親と兄の墓参を兼ねて、毎年仙台を訪れているが、今年は思い切って北リアス線に乗ってみたいとの妻のリクエストもあり、久慈・八戸まで足を伸ばした。東北といっても妻も私も南東北に住んだことはあるが、北東北にはこれまで住んだことはない。また、旅行や登山でも三陸海岸の北部はまったく訪れたことすらなかった。
八戸では繁華街から八戸駅まで乗ったタクシーの運転手からは、「この季節に八戸に来る観光旅行の人はほとんどいないに等しい、とても珍しい」と「褒め」られてしまった。確かに海岸の景色を目の当たりにするには風が強く、寒すぎる。街中を歩くのも大変である。
しかし私どもにも都合がある。夏には年寄り二人で旅行する機会がなかなかない。
さて、八戸線の車内で、私ほどの年齢の男性がひとり、時刻表を片手にじっと座っていた。一人で鉄道旅を楽しんでいるのだろうか。だが、そのような旅はどうも私には向かない。私一人ならば、定点観測のようにせめて5日間くらい一つの地域に滞在するか、ひたすら三陸海岸を歩き続けるか、どちらかを選ぶと思う。しかし一人暮らしではないので、そのようなことはとてもできない。きっとそんなことをどこかで願いながら、そんな願いは実現することなく、歳を重ねるのが、人生だと思える。
さて明日からまた普段の生活が始まる。
明日の満月前の月がちょうど天頂近くにあったが、雲に隠れて微かにしかその姿が確認できなかった。
妻の両親と兄の墓参を兼ねて、毎年仙台を訪れているが、今年は思い切って北リアス線に乗ってみたいとの妻のリクエストもあり、久慈・八戸まで足を伸ばした。東北といっても妻も私も南東北に住んだことはあるが、北東北にはこれまで住んだことはない。また、旅行や登山でも三陸海岸の北部はまったく訪れたことすらなかった。
八戸では繁華街から八戸駅まで乗ったタクシーの運転手からは、「この季節に八戸に来る観光旅行の人はほとんどいないに等しい、とても珍しい」と「褒め」られてしまった。確かに海岸の景色を目の当たりにするには風が強く、寒すぎる。街中を歩くのも大変である。
しかし私どもにも都合がある。夏には年寄り二人で旅行する機会がなかなかない。
さて、八戸線の車内で、私ほどの年齢の男性がひとり、時刻表を片手にじっと座っていた。一人で鉄道旅を楽しんでいるのだろうか。だが、そのような旅はどうも私には向かない。私一人ならば、定点観測のようにせめて5日間くらい一つの地域に滞在するか、ひたすら三陸海岸を歩き続けるか、どちらかを選ぶと思う。しかし一人暮らしではないので、そのようなことはとてもできない。きっとそんなことをどこかで願いながら、そんな願いは実現することなく、歳を重ねるのが、人生だと思える。
さて明日からまた普段の生活が始まる。