Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「清宮質文展」の図録を見ながら (2)

2018年01月06日 22時27分46秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 今回、図録を見ていてどこかで見たことのある懐かしい作品や、初めて見る作品など興味深く眺めている。
 清宮質文は、レオナルド・ダ・ヴィンチの素描、オディロン・ルドン、聖書などの影響がよく指摘される。
 その中で、「火を運ぶ女」という作品が二つ目についた。いづれも初めて目にしたと思う。

      

 1957年の「火を運ぶ女」(前者)と、1963年の同名の作品(後者)である。共に個人蔵という表示となっている。1930年代にパブロ・ピカソの版画作品「ミノタウロマキア」に出てくるミノタウロスに光を差し出す少女が出てくる。これはゲルニカにもたいまつをかざす手に発展していくものともとらえられるが、そのイメージが私には浮かんできた。
 1930年代の不安な時代を背景にしたミノタウロマキアのイメージが1950年代の緊張に満ちた不安な時代と二重写しに版画家に何らかの影響を与えていたのではないだろうか。「火を運ぶ女」はピカソのように存在感を示し、どこか希望と救いの象徴のような少女ではなく、どことなく存在感が無く、それこそお化けのように質感が希薄に描かれている。しかし灯火のような火には決しては思えない。人魂のようにふっと消えてしまいそうな火には見えない。実在の暖かみを確かに持つ火に見える。
 この両者の違いは何なのだろう。今のところよくわからないが、とても気になっている。こんなことを考えながら図録をめくっていると、なかなか前には進まない。

本日はタンタンメンと焼き餃子

2018年01月06日 20時36分18秒 | 料理関連&お酒
 清宮質文の作品の画像を8枚ほど取り込んだところで、買い物に付き合うことの指示が出された、最寄りの駅まで。途中カレンダーを入手する必要がある、とのことで、銀行の支店やらATMコーナーを7つほど回らされた。しかし収穫はゼロ。昨年のうちに回らないと手には入らないようだ。一枚に12ヶ月がおさまったのが2枚ほどいるらしい。
 火曜日以降、開店している支店に出向いて在庫があるか、聴いてみるしかないようだ。しかしもっと早く言ってもらわないと難しい。

 本日の買い物は明日の七草がゆのための野菜購入が主な目的。しかし結局キャヘツやらミカンやら重いものも購入して私のリュックの中におさめられた。

 本日は久しぶりにふたりでタンタンメンを食べに外食。昔は表通りにあって、とても流行っていた店である。10年以上前に裏道に移転して一回り小さな店構えになってからはあまり混雑しなくなった。厨房の人がガラッと入れ替わり、オーナーと思われる人だけが変わらない。何があったのかは想像も出来ない。メニューと味は変わらないと思う。


「清宮質文展」図録をいただいた

2018年01月06日 11時35分44秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等


 思いもかけないお年玉をいただいた。高崎市美術館で1月31日まで開催している「生誕100年 清宮質文 あの夕日の彼方へ」展の図録を送ってもらった。

 清宮質文(せいみやなおぶみ、1917-1991)は木版画家。静かに浮遊する世界、どこか行方の分からないところに漂いながら、それでいて静かに沈潜する人の意識を感じる作品が並ぶ。
 横浜美術館にあるたった1枚の作品を見て私はすっかり虜になっていた。いつかその作品展を見たいという思いが昂じていた。
 今回高崎市美術館で生誕100年を記念した展覧会が開催されているのだが、横浜から往復5時間、5000円以上をかけて高崎まで出向くのは無理と判断し、あきらめていた。この展覧会は高崎市美術館の次は茨城県立美術館に巡回して終了ということになっている。こちらも無理である。残念がっていたら、この図録をいただいた。感謝である。
 昨晩は作業もあったのでパラパラとめくっただけ。本日はこれからじっくりと楽しもうと思う。ゴッホ展のほうは後回し。
 高崎市美術館のホームページには次のように概要が記されている。

★生誕100年 清宮質文 あの夕日の彼方へ
木版画家として知られる清宮質文(せいみや・なおぶみ1917-1991)。その静かな詩情は今なお多くの人を魅了し続けています。人の営みに寄せる深い共感と、彼方へと開かれてゆく想像力の限りない可能性を示してくれたことこそが、その仕事の本質です。没後四半世紀を過ぎ、生誕100年を迎える清宮の想像力に時空を超えてつながることを通して、私たちは「絵を描く/見る」ことの本質に触れます。
これまで清宮の主な仕事である木版画と、水彩、ガラス絵、モノタイプといった傍らの仕事とは明確に区別されてきました。生誕100年を記念するこの展覧会では、年代順に制作テーマの変遷を追いながら、清宮質文という「表現形式に「絵」という方法をとっている詩人」の仕事を、あえて「透明水彩を用いた詩想(詩的創造・想像)」という一つの視点から、木版やガラス絵といった区別なく詩的ヴィジョンの実現をめざす一枚の絵として再検証します。そして初期の油彩画も含めて光をめぐる「実在感」に迫ったまなざし、特に時間と空間、永遠と一瞬を描く生涯のテーマである「夕日」の彼方で、清宮質文のまなざしとの再会を試みます。

横浜と都内で震度4

2018年01月06日 01時35分22秒 | 天気と自然災害
 我が家のすぐ近くで震度4を記録。気象庁の発表では、0時54分、千葉県北西部で、震源の深さは約80km、マグニチュードは4.8と推定。津波の心配はないという。
 都内と神奈川県東部の川崎・横浜・相模原・大和各市の一部で震度4を記録している。震源は最近立て続けに地震が起きているところで、これまでで一番大きな規模の地震だったと思う。

 そろそろお風呂に入ろうかと、パソコン前の椅子から立ち上がろうとしたときに揺れはじめた。すぐにストーブの電源を切ったが、いかにも震源の近い振動であった。

 昼間の緊急地震速報(富山と茨城で二つの地震がほぼ同時に発生したことによる誤作動?)と説明されている。たぶんそういうことなのだろう。わずか3秒でほぼ同緯度で発生した小規模地震に振り回されてしまったようだ。NHKの緊急地震速報でもアナウンサーが「茨城県で震度3、震源地は富山県」とアナウンスをし、地図にも富山に震源地の徴の×が記されていて、私は首をかしげていた。

 本日は地震に振り回された1日でもあった。