今回の展示で私が引かれたものは、山形土偶と分類されたもの。岐阜県・千葉県・茨城県から出土している。三角形の頭と遮光器土偶を連想させる細メ、そして拡げた両手が特徴に思える。文身(入れ墨)も鮮明に記されている。着物の柄とは思えなかった。
三角形の顔は仮面のような気がする。両乳房が顕著なことから女性と思われ。
土偶というのは、女性・男性と明確にできるものではなく、あえて言えば両性の場合もあるし、性別を超えた何ものか、なのかもしれない。しかしこれは明らかに女性である。あるいは女性をかたどっている。
山形県から出土したという「結髪土偶」というのも形は何となく似ているが、両手が水平に保たれ、下半身の文身が点の集合、上半身の文身が線状である。こちらは男女判断できない。子どもの可能性がある。目は遮光器土偶によく似ている。
もうひとつビックリしたのが、茨城県出土の注口土器。黒光りした肌はかり高温で作られ、固そうである。何よりも把手月であること、そして紋様が中国的なことに驚いた。明らかに焼成の仕方に違いがあるのではないか。縄文時代の後期のものなのだが、どのような影響関係が、どこと会ったのか、とても気になった。
三角形の顔は仮面のような気がする。両乳房が顕著なことから女性と思われ。
土偶というのは、女性・男性と明確にできるものではなく、あえて言えば両性の場合もあるし、性別を超えた何ものか、なのかもしれない。しかしこれは明らかに女性である。あるいは女性をかたどっている。
山形県から出土したという「結髪土偶」というのも形は何となく似ているが、両手が水平に保たれ、下半身の文身が点の集合、上半身の文身が線状である。こちらは男女判断できない。子どもの可能性がある。目は遮光器土偶によく似ている。
もうひとつビックリしたのが、茨城県出土の注口土器。黒光りした肌はかり高温で作られ、固そうである。何よりも把手月であること、そして紋様が中国的なことに驚いた。明らかに焼成の仕方に違いがあるのではないか。縄文時代の後期のものなのだが、どのような影響関係が、どこと会ったのか、とても気になった。