俳句の季語としては十六夜、立待月等々という呼び名は旧暦の名月の後の欠けて行く月のことを指すのである。しかし月の形の呼び名としては毎月の満ち欠けごとにこの名で呼んでいる。
本日は更待月。三日後23日には下弦の半月である。空全体に雲がかかっている中で、ウォーキングの途中にちょうど雲の切れ間からこの月がのぞいた。しかしすぐに薄い雲の向こうに、ヴェールで覆われるように隠れた。もったいぶったような月をしばらく眺めていたかったが、人通りの少ない細い道、向こうから人が歩いてきたので、いつまでも立っていては怪しまれる。そのまま諦めて再び歩き始めた。しかしすれ違った人間はスマホ歩き、私の方など見てもいない。無視をしてもよかったかもしれない。
明日は曇り時々晴れ、という予報ながら夕方からはところにより雷雨とも記されている。天気が不安定で、確定的ことは言いきれないのであろう。
明日の午後からの予定は無くなった。朝から退職者会のニュースの作成の続き。その作業に疲れたら、いつものように横浜駅界隈まで歩いてコーヒータイムとしたいが、雷雨と聞くと出るのが怖くなる。
さてどうしたものか。
横浜市域の大雨・雷注意報は解除になっている。昨日とは違って午後の猛烈な雨は北から南下してきた。横浜駅近くでも少しだけ降った。横浜市の北部はだいぶ強く降ったようだ。しかし取りあえず被害は起きなかった(すくなくとも報道はされていない)。
退職者会ニュース(A3でおもて・うら)はおもて面は完了。明日からはうら面の作成である。なんとか明日・明後日のうちに作り上げたいものである。その後、別のチラシ(A4おもて)の作成が待っている。これは1日で仕上げる必要がある。
今秋はこの仕事に専念。しかしだいたい4~5時間が限度。それ以上は視力も気力も続かない。
これより夜のウォーキングを45分ほど。
★大地いましづかに揺れよ油蝉 富沢赤黄男
先ほど挙げた句では、蝉の声は人の身体の中に入り込み鳴き続ける。人と共鳴するのが蝉の声である、という把握であった。
これは違って蝉の声が大地を揺るがす、というのである。地震ではないが、蝉の声には生命を生んだ地球をも揺るがすかもしれないエネルギーがあるとの把握である。
私は「閑さや岩にしみいる蝉の声 芭蕉」を連想した。蝉の声が岩にしみいる、という把握。両句とも蝉の声は人体の外にあって、生命体ではないものに入り込んでいく。
芭蕉では既に盛んな蝉の声に岩が共鳴して蝉しぐれがより立体的に聞こえてくる。高さも感じられる。
掲句では、蝉しぐれがはじまる瞬間の緊張とともに、大地からせり上がるように蝉の声が聞こえてくる。下からの包み込まれるイメージだろうか。
はじまりと極大、下からと上から、しみいると揺れ、対称的でありながら聞こえ方は「しづかに」と共通している。
私は芭蕉の句の蝉も油蝉だと昔から思っている。あのジィ・ジィという声でないと岩に「しみこん」でいかないのではないか、と思っているのだ。根拠などまるでない。
敢えて言えばミーン・ミーンと柔らかく鳴いて岩に浸みこまないので諦めて力が抜けるようにジーと音が低く弱くなっているように聞こえてしまうのだ。この声はやさし過ぎる。クマゼミのシャーもどこか弱い。ニイニイゼミでは時期が早すぎる。
昨晩の雨はおおごとにならず上がったようだ。4時前に大雨警報は注意報に切り替わり、8時には大雨・洪水注意報も解除になった。雷注意報は継続中。
しかし本日の天候は不安定とのこと。突風や落雷・強い雨に注意との横浜市からのメールが届いている。現在、東京都・千葉県・茨城県の一部では弱いながら雨が降っている。
外では引続き蝉が鳴いている。クマゼミであろうか、ミンミンゼミであろうか。シャーシャーと、ミーン・ミーン・ジーという声とが不思議に混ざり合ってわかりにくい。この両者の関係はネットで調べるとよくわからない説明が並ぶ。結論を得るのはとりあえず、断念している。
★聞くうちに蝉は頭蓋の中に居る 篠原 梵
★身に貯へん全山の蝉の声 西東三鬼
確かに蝉の声というものは人の身の裡にいつの間にか移っている。自分のなかで蝉が鳴いているという錯覚に思い当たることもある。それが決して厭うこととはならないのもまた不思議である。
心配が当たってしまった。県央で発生していた強い雨の区域が東に移動してきて、再び瀬谷区から横浜市の北部、そして中央部まで雨が降り始めた。瀬谷区・緑区・青葉区で50ミリ前後の強い雨となっている。
1時20分過ぎにふたたび横浜市域に大雨警報・雷注意報が発令された。洪水注意報は継続している。私の住む団地でも雨が降り始めている。
大和市と瀬谷区の境の境川の水位は今のところもとに戻ったようだが、注意が必要と思われる。さらに緑区や青葉区で大雨ということは鶴見川・恩田川も注意が必要ということであろうか。
今のところまだ水位が上昇中というメールは届いていない。
横浜市域に出ていた大雨警報と雷注意報は0時過ぎに解除になった。洪水注意報はまだ解除にはなっていないが、峠は越えたようだ。しかしまだ河川の増水や土砂災害への注意は必要である。
レインアイよこはまの画面をみると未だ青葉区では時間雨量換算で30ミリ程度の雨が降り続いている。雨の区域は東から西に移動している。これまでは北に移動していたが、複雑な動きになっている。
また厚木市辺りで強い雨の区域が発生して停滞している。すっきりと雨が上がる、ということではないようだ。
この雨の区域の移動方向によっては横浜でも再び雨が降るかもしれない。