Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「鳴きもせでぐさと刺す蚊や田原坂」

2019年08月21日 23時40分16秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 20分ほどの軽いウォーキングに出かけた。ときどき顔にポツンと雨粒が落ちてきたが、傘が必要な雨ではなかった。
 気温はそれほど高くないものの、湿度が高く、気持ちのいい夜ではなかった。雲はところどころ切れていたが、星も月もまったく見ることができなかった。

★鳴きもせでぐさと刺す蚊や田原坂    夏目漱石

 先ほど夏目漱石の句「叩かれて昼の蚊を吐く木魚かな」を取り上げた。取り上げたといっても解説したわけではなく、分かりやすい句なので特に何も書かなかった。
 同じく「蚊」を季語にしたこんな句もあった。
 田原坂は1877(M10)年の西南戦争の大激戦地のあった田原坂。その1897(M30)に漱石は熊本の旧制五高の英語教師として赴任している。このころ多くの俳句を作っている。
 まだ西南戦争の名残りもあったかもしれない。鉄砲の打ち合いだけでなく、白兵戦の刀による死闘もあったようで、それを踏まえて、蚊が音もなく不意に切りつけるように刺してくるのを読みこんだものであろう。
 蚊も必死に人を刺す。やぶ蚊であれば一層そこは痛痒い。小さな蚊の必殺の一撃にたじろぐ人間である。

 今とは違い、激闘の記憶がある中での句とみると、軽妙な笑いだけではなく、凄みを感じる句である。

 明治という時代の殺伐とした側面をうかがい知ることのできる句である。


再び蚊にくわれた

2019年08月21日 21時53分05秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 退職者会ニュースの原稿のうら面、約4割は出来た。残りは3つほどの記事なのだが、それだけでは残りの紙面が埋まらない。明日おおいに悩まないと原稿が出来上がらない。本日のところは作業終了。

 本日夕方に蚊にくわれた。右手の甲にいつの間にか止まっていた。慌てて左手で叩こうとしたが、手に持っていた買い物袋が右手に絡まっただけであった。蚊は目的を達して飛び去って行った。その後、とても痒くなった。

 私は蚊にくわれるとまずかきむしらないように、せっけんをタオルやスポンジや歯ブラシに摺り付け、水を含ませて患部を丹念にこする。ときどきはつまむようにして注入させられた液を揉みだすようにしながら、幾度もこする。
 今回は家のすぐ前だったので、慌てて家に駆け込み石鹸で患部をこすり洗いして痒みは収めた。
 せっけん液はアルカリ性なので、蚊の毒の酸性を中和するためである。そして水やお湯できれいにせっけん液を流すと、痒みはすぐに引いていく。患部の消毒にもなるのでお勧めである。

 そうしてから傷薬などを消毒のために患部に1~2滴垂らしておしまい。この消毒薬は何がいいのかわからない。最近ではさまざまな感染症が蚊を媒介にしているとのことなので、よい消毒薬があれば教えて欲しいと思っている。

★叩かれて昼の蚊を吐く木魚かな     夏目漱石
★蚊が一つまつすぐ耳へ来つつあり    篠原 梵
★顔の上蚊の声過ぎし夜明けかな     加畑吉男

 第2句、第3句、必ずだれか体験していると思われる。耳の辺りや顔を自分の手のひらで叩いても蚊は避けて、また寄ってくる。腹立たしいことこの上ない。眠れなくなることもある。


秋の気配というにはまだまだ・・

2019年08月21日 18時44分50秒 | 天気と自然災害

 午前中の仕事はあまりはかどらず、少々がっくり。あまりイライラしてもはかどるわけではないので、途中で放り出して、病院に出かけた。仕事は夕食後に再度挑戦予定。

 14時直前に最高気温33.1℃を記録したらしい。しかしほとんど陽射しがなく、湿度は58%で最大風速が5.5m。曇り空とそれほど高くない湿度と弱い風が救いとなった。ちょうど最高気温となった頃合いの13時半過ぎに家を出て、親の入院しているリハ病院に着替えなどを持って行った。歩いて25分ほどのバス停までは先日ほどはつらくはなかった。
 病院の帰りはバスを途中でおりて、横浜駅まで約40分ほどを歩いた。病院に向かう時よりも太陽が傾いており、雲が細くとぎれとぎれで陽射しを適度に遮ってくれた。その上、湿度の高くない風が14時ころと同じように吹いており、8月中旬までの陽射しが痛いような暑さではなかった。
 33℃とこれまでの34℃とを比べると、1℃の差が身体的には大きく感じる。だが、秋の気配というにはまだまだ早すぎるような気がする。

 台風11号が発生した。予想進路は沖縄の先島諸島をかすめ、台湾直撃のようだ。しかし進路はどう変わるか、まだまだ不確定といえる。