本日は残念ながら夜のウォーキング中には月は顔を出してくれなかった。東の空の厚い雲が少し明るく見えたが、はたしてそこが月のあった場所なのか、断定はできなかった。
最近は上を見ながら歩くとフラッとする。40代まではそのようなことはなかったと思うが、特に60代以降は、眩暈に似た症状が出てくる。
複数の友人にそのことを話したら、全員がそれを肯定した。たぶん私の高血圧やその他の疾患が原因ではないと思われる。三半規管の問題なのか、そこからの情報を受け取る脳の問題なのかはわからないが、こういうところにも「老い」というものが現われるのだろうということで意見が一致した。
目をつぶって立っているとすぐにふらついたり、まっすぐに歩くことのできる距離が極端に短くなったり、というのも同じ現象なのだろう。また、短い距離で方向転換を重ねる階段も急いで降りると途中で目が回ることもある。踊り場で立ちどまって辺りを確認する行為をつい繰り返してしまう。
街の中は年寄りに不親切といわれるが、体力だけでなくこのようなバランス感覚の減退にも対処して見直すことも必要なのではなかろうか。
中高年の山岳事故が報道されるが、体力の低下だけではなく、このようなバランスを確保する能力の減退も、山道から足をすべらす原因なのだろうと思う。