Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

病院の負担が2割に‥

2021年09月06日 22時26分48秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 午後からいつもの内科に行き、高血圧の薬を処方してもらった。今月から負担割合が2割になり、毎回病院に支払っていた1500円余りの金額が1000円をわずかに切る額となった。薬局での支払いも2000円を超えていたが、1500円未満になった。これが5週間ごとの支払いなので、年間では1万円近くの減額になる。確定申告も含めてどの程度になるかまでは不明。
 薬局を出た時点で弱い雨が再び降り始めたが、傘を差して横浜駅まで歩いた。喫茶店でコーヒータイム&読書タイムとしていたが、45分ほど熟睡してしまった。目が覚めると18時、慌ててバスに乗り帰宅。すでに夕食の用意が整っていた。

   

 夜には午前中に購入した「別冊日経サイエンス 感染症Ⅱ」をめくっている。すでに毎月の通常号に掲載されている記事ではあるが、毎月目を通すと廃棄しているので、退職者会の仲間に紹介したいいくつかの記事をピックアップして、コピーの準備をした。

 本日、1100円の理髪店に行く予定も立てていたが、時間的に無理であったので、明日に延期。明日は晴れて温かくなるらしい。しばらくは半袖で過ごせるようだ。長袖は次に涼しくなったときに箪笥の奥から出してもらうことになった。

 明日からは先ほども記載した通り、「大岡信 架橋する詩人」(大井浩一、岩波新書)と、「日本美術の歴史」(辻惟雄、東京大学出版会)を読む予定。
 


読了「西洋音楽の正体」

2021年09月06日 21時52分45秒 | 読書

   

 「西洋音楽の歴史 調と和声の不思議を探る」(伊藤友計、講談社選書メチエ)を読み終わった。後半、引用しようかと思った個所もあったが、最後の終章の2個所の引用にとどめておくことにした。

「和声学の始祖ともいうべきラモー(1683-1764)」について「音楽現象は自然に還元できるという考えはラモーを終生捉えて離さなかった。音楽の根源はヒュタゴラス以来の数比の伝統に則ることでさかのぼることができると考えたが、近代科学の知見に触れて以降は倍音という自然現象こそが音楽の根源であると捉えた。しかし科学によって音楽現象を自然に還元しようとするラモーの試みはことごとく失敗した。音楽に何らかの統一原理が存在するはずだという強固な信念を捨てきれないラモーは晩年に至って神や創造主といった神秘的宗教観へと傾き一生を終えた。‥“自然現象こそ森羅万象の根源”という「自然観」はラモーに限ったことではなく、この時代全体の最重要キーワードの一つであった‥。」(終章「音楽と自然」 (2)「“自然探求”と音楽」)

「ヴィヴァルディの《四季》やベートーヴェンの《田園交響曲》など自然描写そのものを指向した楽曲は多数存在する。しかし‥彼らの楽曲の素地であり土台である音階や和声は紛れもなく人工物である。‥古代ギリシャの時代から音階の設定にどれだけ思考を働かせ、16~17世紀に「現代の調性」が明確な姿を整えるようにまるまでに、どれだけの人間の思惟が絡んできたかを見てきた‥。西洋音楽は、人間の知的鋭意が長年の時間のなかで、歴史的、文化的、民族的、経済的、宗教的等に構築してきた人間の所産である。素朴な「音楽=自然」観には真摯な反省が求められるべき‥。しかし音楽の自然面を完全に無視するのもバランスをかいた見方であろう。‥「楽音」が生み出されるためには自然界の「音」がまた必要とされるからである。」(終章「音楽と自然」 (5)「音楽と自然-総括」)

 著者自身も最後に触れているが、西洋音楽を「調」「調性」「和声」から考察しているが、「リズム」という観点には触れていない。以降の著者の論考に期待することとしたい。

 


本日購入した書籍

2021年09月06日 19時43分37秒 | 読書

 午前中雨が降り出す前に、神大の生協を往復。注文していた本を購入してきた。

・「日本美術の歴史」補訂版 辻惟雄、東京大学出版会         3080円
・「大岡信 架橋する詩人」 大井浩一、岩波新書            986円
・「古代文明と星空の謎」 渡部潤一、ちくまプリマ―新書        924円
・「感染症Ⅱ 新型コロナと闘う」 中西真人編、別冊日経サイエンス  2200円

 合計7190円の支払い。かなり財布に厳しいものがあったが、注文・購入してしまった。本日中に「西洋音楽の正体」を読み終えるはずなので、明日から読み始める予定だが、メインは家で読む「感染症Ⅱ」から、リュックに入れてコーヒータイムに読む本はまずは「大岡信 架橋する詩人」。
  「感染症Ⅱ」は、必要ならば13日の退職者会の幹事会にエッセンスを持参して配布予定。速やかに「日本美術の歴史」を読み始めたい。
 大岡信の表論文はこれまでにもずいぶん読んだ。「折々の歌」や日本語論、詩歌の解説書など。しかし大岡信の作の詩は難解で私にはよく理解できない。また幾度読んでも自分なりのイメージが湧いてこない。それでも理解したいと思わせる何かがある。この「大岡信 架橋する詩人」がその詩の理解やイメージの構築に少しでも役立つことを願っている。
 「古代文明と星空の謎」は60年近く前の私が星空のさまざまな物語に触れていた時の思いに浸ってみたくなり、購入した。「月刊星ナビ」にいつも寄稿している渡部潤一氏の書物である。
 「日本美術の歴史」は「美術の物語」の講読の講座が終了したので、今度は日本美術の歴史を概観する本を探していたら、たまたま有隣堂の美術所のコーナーで見つけたもの。腰を落ち着けて読み通したい本だと思っている。