Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

暗いと不平を言うよりも‥

2021年09月28日 23時01分16秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 明日は10時に歯医者の予約が入っている。右奥歯の仮歯を入れたところに新たにブリッジを入れる治療。私としてはまずは、右の頬の内側を噛んでしまうので、それを直してもらうのが先決になった。果たしてすぐに直るものなのだろうか。この1週間、ずいぶんとつらかった。
 歯医者が午前中に終わるはずなので、午後からは組合の会館に出向いて見る予定。作品展の展示品を持参し、そして11月号のニュースの材料の仕入れと、いろいろな情報収集。

 「情報は、常に小まめに自分で首を突っ込んで集める」を身に着けてきた。受け身では集まらない。欲しい情報は待っていても向こうからはやってこないものである。
 「暗いと不平をいうよりも進んで明かりをともそう」「暗いと不平を言うよりも、あなたが進んで明かりをつけなさい」とは、カトリックの番組「心のともしび」の創始者ジェームス・ハヤット司祭の言葉とも、マザーテレサの言葉ともいわれている。どちらなのかは私には分からない。
 カトリックの信仰とはまったく関係ない私であるが、ミッションスクールに6年通ったので、違和感はあまりない。私はいつも組合活動の仲間や後輩にこの言葉を使いながら、「情報や信頼は待ってても来ない。自分から動かないと情報は得られないし、組合員の信頼も得られない」とくどく言って来た。多分くどくて嫌われたかもしれない。
 しかし今でも情報収集は自分から進んで集めない限り、自分のことばで再発進はできない、ということは間違ってはいないと思う。


「日経サイエンス11月号」から 3

2021年09月28日 21時45分57秒 | 読書

 夜になってから目を通した記事は、「発見目前? 系外惑星の月」、「1億年の眠りから覚めた細菌」、「薄まる日本の存在感」の3編。
 「発見目前? 系外惑星の月」とは系外惑星の衛生を見つけようとする現在の観測状況の報告である。ここまで観測技術や観測値の分析が行われていることに驚いている。新たな宇宙望遠鏡などの観測にも期待が集まっているらしい。
 「南太平洋で、過去一億年分の深海堆積物が回収され、含まれていた細菌は培養したところ急速に増殖した。これらの細菌は、堆積物のなかで増殖せず何もせずに生き続けてきた」という。「1億年の眠りから覚めた細菌」とは断定していないが、「個々の細菌が増殖せずに何百万年も生き続けるかもしれないという見方は以前からあった。‥この惑星の地下に文字通りの「生きた化石」があふれていることを示唆する数多くの証拠が積みあがっている」、という記述があった。分かりにくい記事であるが、不思議な気がしている。
 一応興味がありそうな記事には目を通した。最後に「薄まる日本の存在感 科学論文の影響力や評価を示す「注目論文数」は世界10位に後退」という記事から。
「科学技術立国」を掲げる日本の国際的な存在感が低下している。‥科学論文の影響力や評価を示す指標でインドに抜かれて世界10位に落ちた。‥中国が米国を逆転し世界一にたった。米中合わせて50%近くを占めている。1880~90年代前半は世界3位を維持していた‥。」
「2000年代半ばから低下したのは資金だけではない。‥将来の国の研究開発を下支えする博士号取得者の現象」
などの分析が並ぶ。最後に
「選択と集中」ではなく、個々の研究レベルを上げる制作の中で取り組むべきだ。短期的な成果を求めないようにするため、若手の雇用を増やすべきだ」
(橋本和仁物質・材料研究機構理事長)
 「選択と集中」と研究費の削減を進める今の政府の対応ではとてもではないが、この後退を止めようがなさそうに思ってしまう。目の前にぶら下がった人参だけを成果として追い求める政策の転換が必要なのだが‥。


「日経サイエンス11月号」から 2

2021年09月28日 20時21分06秒 | 読書

 本日目を通した記事は、特集「mRNAワクチン」から「がんや難病 新たな治療戦略」、及び「現実味帯びるがんの血液検査」。がん治療や遺伝子疾患、再生医療、糖尿病治療などに応用されようとしているとのこと。しかし「この分野における日本の影は薄い。日本にはmRNA医薬開発の蓄積がほとんどない、との指摘もある。」と記されている。
「この新しい医薬をどう審査・規制していくのかに関する議論はこれから。mRNAを投与して体内タンパク質を作らせる点では広義の遺伝子治療だが、遺伝毒性の心配がなく体内で速やかに分解されるなど、従来の遺伝子治療と異なる点も多い。遺伝子治療と同じ規制が適切か、議論が必要」と記されている。
 さまざまな判断があると思われる。拙速な結論ありきの議論ではなく、コンセンサスを丁寧に得るようこの種の議論に注目していきたいと思わせられた。

 「創刊50周年企画 科学の50年 そして現在」の「南部陽一郎の「対称性の自発的敗れ」から半世紀 宇宙の暗黒に迫るけ」(村山斉)を読み通そうとしたが、歯が立たなかったのは残念。