帰宅後、リビングルームの椅子でほとんど寝てしまっていた。明日は午前中は団地の管理組合の諮問会議。午後は予定は入っていない。
★鳴く虫のただしく置ける間なりけり 久保田万太郎
★虫の声葎にショパンもしのび寄る 庄司 猛
★雨音のかむさりにけり虫の宿 松本たかし
★秋の蚊を払ふかすかに指に触れ 山口誓子
第1句、虫の音もずいぶんと弱々しくなった。虫の声も気がつくと鳴きやむ間隔が間遠になり、そして鋭さが無くなっている。
第2句、静かな音でショパンの夜想曲でもかけて、ダブらせてみると以外にも響き合うものであるかもしれない。こんな能動的な秋の虫の鑑賞もおもしろい。
第3句、盛んであったときは弱い雨でも虫の音は聞こえた。しかし今はすぐに鳴きやむ。
第4句、先週までは元気であった蚊も今週に入り急に元気がなくなってきた。飛んでいるときのブーンという音が弱々しくなり、動きも遅くなったようだ。しかし遠近感が弱くなった私の目では、その弱々しく飛ぶかも手では叩き落せない。秋の蚊以上に自分の歳を実感する秋である。