Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

世界平和アピール七人委員会アピール(転載)

2022年10月18日 22時13分12秒 | 読書

 久しぶりに「世界平和アピール七人委員会」のアピールを転載する。
 これまでこの一人委員会のアピールは全体として評価していた。しかし今回は抵抗がある。このアピール文の全体に同意しているわけではない。
 「中華人民共和国が核兵器保有国のなかで唯一核兵器の先制不使用を宣言してきたことを評価する一方で、核兵器の役割の縮小から廃止、周辺国との緊張緩和・友好に向けて具体的指導力を発揮することを要請する。」という箇所には全く同意できない。今の中国の政治情況ではこのことは既に空文化、無かったことになっているに等しい。中国という国家の論理を振りかざし、自国の国民への抑圧だけでなく、他国の抑圧的、暴力的な国家への肩入れや、香港・台湾・南シナ海での覇権を主張する国家への評価は、納得できない。
 この部分をのぞいては、権力者に向けての最低限の要請としては同意する。

          核兵器先制不使用をすべての核兵器保有国が直ちに約束するよう求める

                世界平和アピール七人委員会
                              大石芳野 小沼通二 池内了 池辺晋一郎 髙村薫 島薗進

 現在世界は、荒廃と相互対立の激化から人類の絶滅に向かう危険性か、対立を解消して平和で安全に生きていく可能性かの、重大な岐路に立っている。
 国連総会軍縮・国際安全保障委員会(第1委員会)の今期(第77期)の一般討論の初日(2022年10月3日)の会合の冒頭に行われたスピーチのなかで、中満泉国連軍縮担当上級代表(事務次長)は、「核兵器の現実的な危険」が再び世界の焦点になったと指摘し、すべての核兵器保有国に「人類を絶滅の可能性から救うため、あらゆる核兵器の先制不使用を直ちに約束する」ことを求め、ウクライナに荒廃をもたらしている無意味な戦争を終結させるよう訴えた。
 これより先8月6日の広島における平和記念式典において、国連のアントニオ・グテーレス事務総長も、「核兵器保有国は、核兵器の先制不使用を約束しなければならない」と訴えている。

 私たち世界平和アピール七人委員会は、グテーレス事務総長と中満代表の核兵器先制不使用約束の訴えを支持し、核兵器保有国であるアメリカ合衆国、ロシア連邦、英国、フランス共和国、イスラエル国、インド、パキスタン・イスラム共和国、朝鮮民主主義人民共和国の指導者が、直ちにそれぞれ核兵器の先制不使用を約束することを求める。
 私たちは、中華人民共和国が核兵器保有国のなかで唯一核兵器の先制不使用を宣言してきたことを評価する一方で、核兵器の役割の縮小から廃止、周辺国との緊張緩和・友好に向けて具体的指導力を発揮することを要請する。

 さらに私たちは、日本政府が日本国民の大多数の核兵器廃絶の願いに反して核兵器への依存に固執し、米国の核兵器先制不使用方針検討に反対していると繰り返し伝えられていることを許容できない。核兵器への依存や「敵国」への先制攻撃を否定しない政策を持つ国は、他国からの核攻撃、先制攻撃の標的になることもありうる。これでは政府が国民を保護する責任を放棄し、国民を危険にさらすリスクを増大させることになる。私たちは、日本政府が軍備拡大を中心とする安全保障政策から外交努力強化の政策に抜本的に変更することを求める。


明日はバス旅行

2022年10月18日 20時38分37秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 本日より退職者会ニュース11月号の原稿づくりを開始。午前中に記事2本を作成。

 午後からはどんよりとした空であったが、雨は降らないと勝手に決めて横浜駅まで出かけてみた。特に用事はなかったが、日課のようにしている書店の訪問をしなかったので、本日家電量販店、百円ショップ、喫茶店を一回り。
 短い時間であったが喫茶店にて、久しぶりに「画聖 雪舟の素顔」を10頁ほど。

 帰宅後は明日の退職者会企画のバス旅行の準備。カメラの充電、リュックの整理、持参する書類の点検、預り金の確認等々、時間があっという間に過ぎた。
 明日の朝は6時10分には家を出たい。妻には寝ないほうがいいかもしれない、と言われてしまった。 


シベリウスピアノ作品集2

2022年10月18日 10時38分01秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

 昨晩に続いて渡邊規久雄によるシベリウスのピアノ作品集を朝から聴いた。シベリウス没後50周年記念のリサイタル盤。
 これに続いて同じく作品集2を今は聴いている。いづれも長くとも3分程度の小品が並んでいる。
 昨晩あまり気に留めなかったが、作品24「10の小品」という曲集が、本日はいいと感じた。第1集では10曲の内2「ロマンス」、3「奇想曲」、5「ワルツ」、9「ロマンス」、10「舟歌」の5曲。第2集では1「即興曲」、4「ロマンス」、6「牧歌」、7「アンダンティーノ」、8「夜想曲」の5曲。
 連続リサイタルという全曲を弾く演奏家の毎回の構成を味わいながら聴くのも楽しいが、それと同時にこの曲集は、10曲続けて作曲家の並べた順番に聴いてみたいと思った。

 どんよりとして今にも雨が降り出しそうな暗い天気、こんな日に聴くにはいい静かな小品が揃っている。