Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

木星を見上げて・・・・

2023年11月05日 22時55分31秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 1500歩ほどの夜のウォーキングを今済ませてきた。曇りで星は見えないかと思ったが、木星の周囲は雲がなく、マイナス2.6等程と非常に明るく目立っている。

 木星の衛星をはじめて観測したガリレオの名にちなんだガリレオ衛星といわれる4つの衛星がある。4つはイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストと云われる。
 私が中学・高校生の頃は小遣いを貯めてやっと購入した5cmから10cmの天体望遠鏡を使ってこの4つの衛星の動きを追うことが流行っていた。この外に表面、特に大赤斑のスケッチなどに精を出した友人もいた。
 いまでは人工衛星の接近で鮮明な画像が手に入り、イオには、活発な火山活動が見られ、エウロパは氷に覆われ、内部に海が存在するといわれ、ガニメデは水星よりも大きく、内部に海があるかもしれないといわれ、カリストでは地質変動がほぼなく、古い物質が残っていると言われている。
 さらに大赤斑の消長、彗星などの小天体の衝突映像、大気の流れなど話題は豊富である。生命の存在の夢も掻き立てられている。観測に携わる夢もまた大きくなってきている。

 そんなことを思い出しながら、わずか10分程のウォーキングを終えた。外は意外と暖かかった。

 明日から天気が崩れるとのこと。午後からは晴れるとの予報である。夕食は親を連れて外食予定。店の予約をした。

 


「図書11月号」 その1

2023年11月05日 20時01分31秒 | 読書

 本日の午前中は岩波書店の広報誌「図書11月号」に眼を通していた。11月号は「追悼 大江健三郎さん」という特集号。
  本日読んだのは次の8点。

・【表紙】カストロ            杉本博司

・大江さんからの手紙          筒井康隆

・光り輝く緑の大樹           山内久明

・出会い                新川 明

・水曜日のレッスン           田村久美子

・ラスト・ピースまで          山登義明

・大江さんの笑顔            カンタン・コリーヌ

・大江健三郎エッセイ・評論集全42冊  尾崎真理子
 既に周知のことではあるが、あらためて確認しておくこととして。
海外で最も知られる代表作「個人的な体験」(1964)と、ロングセラー「ヒロシマ・ノート」(1965)はまるで相貌を異にした双子ともいえよう。〈おそらくは広島こそが、ぼくの一番基本的な、一番硬いヤスリなのだ。広島を、そのように根本的な思想の表現とみなすことにおいて、僕は自分が日本人の小説家であることを確認したい。〉両体験を経て青年作家は、生活の内実を備えた市民となる。文学と同時代の現実、両領域へのいっそう深い角度のコミットメントもここから始まる。
 


世界平和アピール七人委員会「イスラエルはガザへの攻撃を直ちに中止すべきである」

2023年11月05日 15時31分19秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

 いつものように「世界平和アピール七人委員会」のアピールをそのまま転載します。

            アピール「イスラエルはガザへの攻撃を直ちに中止すべきである」
                                                                      2023年11月4日
                                            世界平和アピール七人委員会       
                                              大石芳野 小沼通二 池内了 池辺晋一郎
                                              髙村薫 島薗進 酒井啓子       

私たちは、イスラエルの非人道的な完全封鎖の下でパレスチナ人が住むガザに対しておこなわれているイスラエルの連日の空爆と地上からの攻撃によって、多数のパレスチナ人が殺され傷つけられていることに、深い悲しみとともに強い憤りを覚えている。イスラエルは、ハマスのテロ行為に対する自衛だと主張しているが、多数の子どもたちを含むパレスチナの人々を無差別に殺し傷つける行動を正当化することはできない。

元来、パレスチナの地には、宗教や出自が異なる多様な民族が共存していた。1948年にこの地にイスラエルが建国して以来、多くのパレスチナの人々が生活してきた土地から追い出され、基本的人権を無視された難民となった状態が75年も続いてきたことを忘れるべきではない。ガザ地区に生きるパレスチナ人たちは、狭い地域に閉じ込められ、厳しい検問や監視のもとに置かれ、度重なる攻撃によって苦しんできた。ガザが「天井のない監獄」と言われる状況にあることは、世界に広く知られている事実である。

今回、ガザの隔壁を越えて行われたハマスの攻撃に際しての民間人殺害や人質作戦は決して許されるものではない。しかし、その報復だというイスラエルのガザへの総攻撃が、子どもたちを含む多数のパレスチナ人に死を強要していることは明らかであり、人間として、決して正視できないジェノサイドに等しい。パレスチナ人もイスラエル人と同じ人間であり、パレスチナ人を非人間のように扱うことは許されない。

暴力に対して暴力をという報復の連鎖では、何らの解決にならないということは、人類の歴史を見れば明らかである。パレスチナ人にも、あらゆる迫害・殺戮から解放され、安全に暮らす人間としての権利がある。

私たちは、10月26日の国連緊急特別総会で採択された決議「民間人の保護と法的・人道的義務の遵守」を支持する。イスラエルとパレスチナ双方の当事者に、人類社会の多様性を認め、真の「人間同士」として、その尊厳を尊重し合い、武力に頼らないで相手と対話をすることを求める。それは当該地域の長期的な平和のために、大きな一歩を踏み出すことになる。

私たちはまた、日本政府を含む世界各国の政府がそのために積極的な支援を行い、貢献することを心から望んでいる。とりわけ平和憲法をもち、中東地域諸国と長年、友好関係を培ってきた日本政府は、多くの生命が失われ、多くの人々が日々苦しむ現在の当該地域の事態から目をそらすことなく、人道的な観点を尊びつつ平和のための支援に最善の努力を行うことを求めたい。
                                                              (https://worldpeace7.jp/)