Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「キュビスム展」 その1

2023年11月23日 21時21分58秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

   

 国立西洋美術館のホームページには次のように記されている。

 20世紀初頭、パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックという2人の芸術家によって生み出されたキュビスムは、西洋美術の歴史にかつてないほど大きな変革をもたらしました。その名称は、1908年にブラックの風景画が「キューブ(立方体)」と評されたことに由来します。
 伝統的な技法であった遠近法や陰影法による空間表現から脱却し、幾何学的な形によって画面を構成する試みは、絵画を現実の再現とみなすルネサンス以来の常識から画家たちを解放しました。また絵画や彫刻の表現を根本から変えることによって、抽象芸術やダダ、シュルレアリスムへといたる道も開きます。慣習的な美に果敢に挑み、視覚表現に新たな可能性を開いたキュビスムは、パリに集う若い芸術家たちに大きな衝撃を与えました。そして、装飾・デザインや建築、舞台美術を含む様々な分野で瞬く間に世界中に広まり、それ以後の芸術の多様な展開に決定的な影響を及ぼしています。
 本展では、世界屈指の近現代美術コレクションを誇るパリのポンピドゥーセンターの所蔵品から、キュビスムの歴史を語る上で欠くことのできない貴重な作品が多数来日し、そのうち50点以上が日本初出品となります。20世紀美術の真の出発点となったキュビスムの豊かな展開とダイナミズムを、主要作家約40人による絵画を中心に、彫刻、素描、版画、映像、資料など約140点を通して紹介します。日本でキュビスムを正面から取り上げる本格的な展覧会はおよそ50年ぶりです。



 一回りして私が一番惹かれた作品はチラシの裏面に掲載されているパブロ・ピカソの《女性の胸像》(1907)と、チラシには掲載されていないもののポストカードがあったアメデオ・モディリアーニの《赤い頭部》(1915)。またチラシ裏面に掲載されているフランティシェク・クプカの《色面の構成》(1910-11)やジョルジュ・ブラックの諸作品もよかった。特に《赤い頭部》と《色面の構成》は初めて見た作品であった。レジェの作品も惹かれたものがあった。

 《赤い頭部》はモディリアーニは、はじめわからなかった。しかし目はまさしくモディリアーニそのもの。半身像・全身像ばかりがモディリアーニの女性像かと勝手に思い込んでいた。この中空に浮かぶ女性の頭部はどこを、そして何を見据えているのだろう。
 1915年頃に彫刻から絵画作品に専念するようになり、ユトリロや藤田嗣治などの影響を受けている。また病弱で兵役不適格となり、徴兵を逃れている。制作の安定と不安定がどのように作品にあらわれているの、興味を惹かれた。

 

 


「やまと絵展」「棟方志功展」は断念

2023年11月23日 14時26分47秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

 午前中のオンラインの講座には充分間に合った。いつもよりもほんの少しだけ早起き。起きたときは右足の脹脛・太腿・腰の筋肉が少しばかり痛かった。しかし講座を聴いているうちに次第に解消された。しかし本日は自重の日。
 横浜駅も混雑が予想されるので、出かけるかどうか考慮中。出かけてもバスで往復するだけで、歩き回るつもりはない。ただしいつものチェーン店のコーヒーではなく、美味しいコーヒーを飲んでのんびりしたい。

 12月の第1週くらいにはもう一度上野に行き、「モネ展」(上野の森美術館)と招待券をもらった「永遠の都ローマ展」(東京都美術館)を見に行きたい。
 東京国立博物館の「やまと絵展」と東京国立近代美術館の「棟方志功展」は12月3日までということで、残念ながら行けない。棟方志功はあまり見ることはなかったがこの機会に全体像を見ておきたいと思っていたのだが・・・・。すべての展覧会を見て回ったら、お小遣いは到底足りなくなる。