

昨晩は芸術新潮6月号の「朝井まかて×日野原健司 知られざる女絵師・応為とは何者か」を読んだだけでそのまま寝落ちした。
「吉原格子先之図」は知られており、私も大いに惹かれる作であるが、影の部分の彩色の微妙な差など教えられた。私が惹かれる作は「夜桜美人図」でこれも取り上げている。
北斎作と云われる「富士越龍図」(1848)は龍を除いて応為が描いたのではないか、という指摘はなかなか大胆である。当否は別として惹かれる。
好みで言えば「関羽割臂図」には惹かれない。人体の在り様があまりに江戸時代的な誇張と無理がありすぎる。私はこのような人体表現を見ると拒否感の方がどうしても強くなってしまう。私が感覚的にしか絵画を見ることができない証左でもある。もう少し冷静に見ることが出来ればいいのだとは思っているが‥。たぶん浮世絵の顔の表情や歌舞伎の人体表現がどうしても受け付けられないのと共通しているように思うが、それ以上考えることが出来ない。
今晩からはNewton7月号の熊本地震の記事にに目をとおす予定。