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下山事件 最後の証言(柴田哲孝 祥伝社 2005)

2005-09-29 11:47:21 | 読書遍歴
今でも占領下の日本で起こった未解明の事件「下山事件」。 これに関与したと思われる者の身内によるドキュメンタリールポだ。 膨大な考察。過去の考察についても一通り検証しており、我田引水的でないところがいい。 何より、身内が勤めていた亜細亜産業がどうも会社ぐるみで関与していたらしく、身内に質問していくさまはものすごい迫力。 当時の日本の黒い闇と霧をクローズアップさせる。 真相はどうだったのか、わくわくさせる面白さである。これは小説以上のものがあり、僕は小説を読んでいる気分になってしまった。 下山事件での著でもうこれ以上のものは出現しないのかもしれない。 それほどの快作である。 80点 . . . 本文を読む
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