この映画、すごく変わってる。まず、女はそうでもないけれど、男が出演者みんな変な顔。本当に題名どおりに奇人の顔。よく変な顔の俳優を揃えたっていう感じ。
次はものすごくずっこけた脚本。展開。連続殺人事件なのに全然怖くない。軽侮いかが本当に捜査をやっている感じもあまりしない。そこがいいね。そのうち観客も一緒に楽しんで映画を見ていることに気づく。
ただ、僕の場合だけかもしれないが、フランス映画のコメディー . . . 本文を読む
良かったです。篠原哲雄って、出来不出来がかなり分かれる不思議な監督なんですが、今回は名作「木曜組曲」と並ぶぐらい素晴らしい力作だ。
かなり文学臭の残る映画ではあるが精緻な演出、緻密で美しい映像、すこぶる繊細で哀しげな音楽、何よりも出演者の演技のダイナミックさ。肉体というものをぶっつけながら、描いているのは実肉体を喪失している男を通して「精神の愛」を描くという難解なテーマなのだが、1本の文学小説を読 . . . 本文を読む