良かったです。篠原哲雄って、出来不出来がかなり分かれる不思議な監督なんですが、今回は名作「木曜組曲」と並ぶぐらい素晴らしい力作だ。
かなり文学臭の残る映画ではあるが精緻な演出、緻密で美しい映像、すこぶる繊細で哀しげな音楽、何よりも出演者の演技のダイナミックさ。肉体というものをぶっつけながら、描いているのは実肉体を喪失している男を通して「精神の愛」を描くという難解なテーマなのだが、1本の文学小説を読みきったという充実感が漂う。
三島の使い方もこの映画のテーマをかなり拡張の高いものにしたと思う。
最近では珍しい、大人による大人のための大人の映画だと思う。
今年の収穫作のひとつ。この映画を見られたことを本当に嬉しく思う。
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かなり文学臭の残る映画ではあるが精緻な演出、緻密で美しい映像、すこぶる繊細で哀しげな音楽、何よりも出演者の演技のダイナミックさ。肉体というものをぶっつけながら、描いているのは実肉体を喪失している男を通して「精神の愛」を描くという難解なテーマなのだが、1本の文学小説を読みきったという充実感が漂う。
三島の使い方もこの映画のテーマをかなり拡張の高いものにしたと思う。
最近では珍しい、大人による大人のための大人の映画だと思う。
今年の収穫作のひとつ。この映画を見られたことを本当に嬉しく思う。
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