久しぶりに一気読みの本ではある。高校生の息子がごみ出しに行ったまま帰って来ない。主人公である母親は不眠不休で息子を捜すが、、。
何とも、読んでいくうちにあまりに異常な設定に打ちのめされていくので、謎を捜すこちとらの気持ちも萎えていくのだが、それでも息子が生きているのかどこを彷徨っているのかだけでも確かめようとしているうちに思いがけないラストに突入してしまうという、まあそれなりに面白い作品ではありま . . . 本文を読む
10日は朝から梅田に出る。一寸家の用事を済ましてからだったから遅い目であります。昼前に梅田に着きまず食事。その後梅田ブルク7で「明日への遺言」。
予想していた通り、平均年齢は高い。女性の方も結構いたのには驚き。まあ、夫婦連れが目立ったが、、。
映画のほうは少々単調なつくりで、映画的効用は少ないものの、題材が題材だけに今でこそ作られるべき映画なのだろう。しかし、演出、その他映画技法については僕なり . . . 本文を読む
テレビは見ていないのですが、見てすぐどういう映画か分かったので、その点は丁寧で好感が持てます。(反対にテレビを見ている人にはしつこいのかなあ。)
冒頭のシェイクスピアの引用はこういう娯楽作品でも作品に重みを持たせるのだと言うことがわかりました。一応内容はマイナーな映画なので、悪くはない。ある意味、カッコイイです。
演技的にも山崎努、竹中直人ががっぷり四つなので、重心がしっかりしている。山下智久 . . . 本文を読む
B級犯罪者の裁判といえば、遠く「私は貝になりたい」という名作があった。南洋で上司の命令で処刑を決行した下司官が死刑になってしまうという悲劇を彼の人生を踏まえ、淡々とある時は憤りを持って平和の意味と理不尽を訴えた作品である。
本作は主題が最初のナレーションで、国際法と無差別攻撃についての矛盾を問い、そのまま名古屋での米兵処刑の法との関係是非に入っていく。映画の中でも述べられていたが、まともに審議を . . . 本文を読む
ヴァージン・クイーン。まさにこの名の通り国家と結婚してしまった処女国王の話でございます。
イギリスでは、この辺りの王室話は超有名で、幽閉、処刑とドラマチックな展開が多いから、数ある王室ものでも定番中の定番なのかもしれない。だが、我々純粋日本人からすれば、歴史的・宗教的背景がおぼつかなく、スペイン艦隊だなんて言われても、あ、聞いたことがあるわいな、といった程度の知識なのでこの作品に入り込むこと自体 . . . 本文を読む
ホラーというほど怖くないけれど、何か得体の知れない謎が気にかかり観客を最後まで引っ張っていく、その、うまくはないけれど不思議な魅力は捨てがたいものがある。
俳優陣も結構Å級で、密度の高い演技をしている。スティーヴン・レイのうまさ、ルー・ドワイヨンの退廃的な美しさ、クロエ・セヴィニーの自己変質の陶酔感等見所は多い。何よりただリメイクしている流された部分のないのが素晴らしい。ホラー映画としては新しい . . . 本文を読む