24日は朝から例の天六へ行く。ほんと、よく行きますね。何かやっているさ、という感じの映画館で、いつも娯楽映画をやっています。まず「ホクテン座」で「
88ミニッツ」。
ミステリーなんだけど、世に言う遠隔殺人というやつで、実際にこの世でこのような事件が行われるというのは聞いたことがない。小説での話しなんだろうけれど、最近の説明不能の国内の事件を見ていると、こんなことがあるのかもしれないなあなんて思 . . . 本文を読む
この映画は題名のとおり実録ものです。かなりの書物、書簡からこの映画を構築したと思われる。でも、その時代を生きていた僕でさえ膨大な状況から彼らの行動を理解していたわけではないので、この映画は当時の新左翼という一つの一面ではあれ、まさに整理(総括)されたものになっている。
まず、学生たちの政治闘争を時代を据えて文字で語ってくれるのは分かりやすくて感心した。あれだけ彼らが闘争し、悩んでいた革命ごっこ . . . 本文を読む
ウォン・カーウァイ、初めての英語圏映画。主演はハリウッドの蒼々たる役者。さて、あのシャープな映像は健在か。
話は彼の原点への復帰映画「恋する惑星」から。どこにでもあるようなカウンターバー。そこで一寸目を引く好青年のジュード・ロウ。いつもと違い眩しいほどの美貌でないのがいい。そこに、どう見ても白人系には見えない普通の女性が、、。
失恋しているらしいが、自分のことで目いっぱいで、ただただそのときに . . . 本文を読む
原作を損なわない台詞の掛け合いの楽しさは十分感じられた。意外と綿密に演出された成果が出ているものと思われるが、各俳優の演技へのこだわりが拍車をかけたものと思う。
さて、映画の方はめくるめく魍魎の世界を現出していたかどうかは疑問ではあるが、そこそこエンターテイメンとして楽しめたのも事実。脚本も丁寧であったし、演出も力量は感じられた。ただ、何と言うか、ラストの匣の城の崩壊シーンはちゃち過ぎるのではな . . . 本文を読む
俳優陣からするとB級映画たり得ないんだけど、展開、内容とも十分B級を呈している。こういうアメリカではよくありそうなミステリーが原作なんでしょうが、読書でなら受けそうな題材です。
しかし、そもそもこの遠隔殺人というのは映像化しちゃうと嘘っぽく見えるのも事実。やはり小説での中の話なのかなあ、と思ってしまう。それが分かっているんだろう、やたら登場人物が美女ぞろい。アル・パチーノ一人に演技をさせて、観客 . . . 本文を読む