500ページなろうとする警察小説だが、指蒐集家が出没したり、警察内の男どうしの嫉妬、競争関係も熾烈で生々しい。それぞれ人間への書き込みが優れ、まさにそこには実際生きている哀しいイキモノたちが生息する。
題名が地味目で少々損をしているかなあとも思うが、読み始めると一行とも目が離せなくなってくるいわゆる一気読み。それほど集中して熱い文章なんだけれど、読者にジンワリ強烈に作者の想いが降りかかってくる。
特にエリート警察官の主人公が家庭を捨て、そのまま浮浪者生活をしてゆく様はリアルでますますページをめくる手に力が入ってしまった。人間はこうしてテント生活をしていくんだなあと感心。
ラストの4番目の殺人は未遂にしていればもっと感動的だとも思うけれども、作者の心はもっと厳しいものを見つめている。超秀作。
題名が地味目で少々損をしているかなあとも思うが、読み始めると一行とも目が離せなくなってくるいわゆる一気読み。それほど集中して熱い文章なんだけれど、読者にジンワリ強烈に作者の想いが降りかかってくる。
特にエリート警察官の主人公が家庭を捨て、そのまま浮浪者生活をしてゆく様はリアルでますますページをめくる手に力が入ってしまった。人間はこうしてテント生活をしていくんだなあと感心。
ラストの4番目の殺人は未遂にしていればもっと感動的だとも思うけれども、作者の心はもっと厳しいものを見つめている。超秀作。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます