移民の話なんだよね。中国系の女性はほとんど身売り同然の状態。売春婦をカフェカウンター係に変えただけの状況であると言っていいだろう。旧ユーゴ出身の男は移民者ではあるけれど、出稼ぎ系移民だろう。
そんな二人が詩を通じ、男と女といったものでない大きな愛を育んでいく。しかし、中国系への移民への進出を嫌った地元民が二人を追い詰めていく。
まあそんな話なんだが、ちょっと人工的でございます。ヨーロッパ系のア . . . 本文を読む
冒頭の、車の運転席の二人の長いカットは、何気ない会話の積み重ねに急に別れを告げる女の重さに耐えきれなくなり、映像はファーストクレジットに急転。なかなか面白い新鮮な映像で気に入る。
ところが自分の家に戻り、くだくだどうでもいい日常的なセリフが蔓延し、そのうち映画としてはセリフはそれほど重要でなく、その奥に潜む夫婦の重い残滓を観客は見つめていく作業を余儀なくされる。どうも予算が潤沢でないのか、それ以 . . . 本文を読む