何を見るべき映画なのか、とか途中でうろうろ考えてしまう。最初からニコール中心の映画だというのは分かる。分かるが、さして思ったより退屈なのだ。(予告編を見過ぎたせいだろうか)例のスピーチシーンで、、
大勢が覆った感もしないのである。
だって、彼女はスピーチで愛の力を訴えていたんだよね。あのスピーチで政治家にそれほど影響を与えたとは思えない。ただ彼女の后妃としての思いの外の真剣さは伝わったろうが、 . . . 本文を読む
子供たちが親からも親族からも実質的に見放され、過酷であれ、それでも生きていくという人間の絶対的な本質部分を黙々と淡々と、そしてロングショットを多用して客観的に描いてゆく。その荒れ野に放たれた野生の少年たちの生き様からは人間の根源を見る。
ラスト、父親の亡骸の上を歩き始める少年は一卵性双生児の一方とも別れ、初めて己の人生を闊歩し始める。なんと爽快なラストであることか。人間というより、むしろ動物の生 . . . 本文を読む