いやあ好きだなあ、この映画。モノクロで昔懐かし(逆に現代では新鮮か)ヌーヴェルバーグのいいとこ取りオンパレード。躍動感のある映像は自分の肉体のように息をしている、、。
主人公が27歳なのにまるで未成年みたいにガキ丸出し。やはり現代、すなわち時代を描き出している。何といっても映像が全編イキイキしてる。
走る。とどまる。思ってもいないことを言ってしまう。本当は自信がないのにそれとは裏腹に変に頑張る . . . 本文を読む
何かしらこの作品は「探偵はBARにいる」を連想させる。連結要素は松田龍平だけなんだが、空気感がそこはかと共通しているかなあ。まあ、便利屋といっても実質的に探偵でもあるからね。
日本のどこにもないまほろ駅というのがまず、いいんだよね。便利屋の事務所は住居を兼ねたおんぼろ風情である。応接セットも相当ひどい。事務所に入る階段には便利屋のくたびれた感のある広告も見える。この映像は見ているだけで郷愁感とい . . . 本文を読む
結構しびれました。仕事人みたいにお金で善意を請け負うというのでないのがいいね。デンゼルはやはり無口が似合う人だ。その静と動の対比もすこぶるいい。
この作品、何といっても社会の底辺に生きる人たちを丁寧に描いているのが加点材料だ。あのバーでの少女と元CIAとの会話はこうごうしいほど心打たれる。だからこそ彼の行為もある意味正当化されるのだ。
そして通常の映画だったら、当地の闇の支配者を葬り去って終わ . . . 本文を読む