結構しびれました。仕事人みたいにお金で善意を請け負うというのでないのがいいね。デンゼルはやはり無口が似合う人だ。その静と動の対比もすこぶるいい。
この作品、何といっても社会の底辺に生きる人たちを丁寧に描いているのが加点材料だ。あのバーでの少女と元CIAとの会話はこうごうしいほど心打たれる。だからこそ彼の行為もある意味正当化されるのだ。
そして通常の映画だったら、当地の闇の支配者を葬り去って終わりなんだが、この作品は完璧に元を断つために、ロシアにまでお出ましして大元の闇の根を絶ってしまう。ここが他の作品と違うところである。単なるアクションにしていないところが憎い。
ただ、あそこまでやらかして元の町に戻るなんて、さすがハリウッドだね。この辺りのアメリカンナイズには少々相いれないものもあり、追いていけない気もするがまあ許そう(甘いでしょうか?)。
2時間、こういったメジャー作品で固唾を飲んで画面をずっと見っ放しという作品も稀ですよ。思わず映画館を出るときニンマリしました。
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