孤島に流れ着いた瓶詰めの手紙が呼び起こす、記憶と出発の物語。まさにそうです。少々別役的不条理の世界が蔓延するも、やはり違うかな。この作品は詩情が全編に漂っている。相手を意識しない未来へ放つ瓶詰の手紙とはそもそも何なんだろう。
何とも面白い。ある意味本当に演劇らしい演劇である。演劇でないと表現できない演劇なのである。放たれるセリフが全編ポエムである。
ひとときの至福の時間の連続感。素晴らしい、、 . . . 本文を読む
常に是枝の映画を見続けてきた僕だが、どうも乗れなかったかなあ。今までの作品群から比べると失礼な言い方だが、少々浅いと思う。
原作が漫画だから、なんてつまらないことを言っているわけではない。彼女たちの人生はまあそれなりに大変なんだろうが、でもそう大変でもない。大変ではない人生にも心に訴える映画も実際ある。でもこの映画、時間がたつほど僕から離れていくのだ。
ドラマらしい大きなものがないからというこ . . . 本文を読む
ごたごた長い題名でよほど出来に自信がないのかなあと思ってしまう。マネとモリゾの間に恋愛関係が、なんて思わせる内容ですが、、。
ところがこちとらが思ったような展開にならないので少々苛々しちゃうんですよな。まあこれを下種の勘繰りなんていう言葉で表しちゃえばもうそれで終わりですが、どうにも恋愛的には肩透かしの感あり。(実際は分からんけどね)
ということで、あの敬愛するマネの描き方も思ったより風評を気 . . . 本文を読む