海と空と人間が、そして宇宙までもが粒子となり混然と溶け合うターナーの絵。大気と光、そのダイナミズムを通して人間を描く。その素晴らしさに眩暈を感じるほど好きな画家である。その彼の生涯をかのマイク・リーが描く。
そして期待を十分裏切らないリーの会心作である。
どちらかというと、脚本も自由であり、映像もそれほど決めたがらなかった(「ヴェラ・ドレイク」はそうでもないが)リーがどういう心境の変化か、今ま . . . 本文を読む
海外旅行に限らず毎日どこかでとほほを経験している僕でありますが、言葉の通じないところに行くと人間がどうも矮小になるのです。そもそも小心の僕が矮小になるということはもうガリバーの世界に小人が紛れ込んだようなもんです。
道すがら何か言われても「オーノー」とかいうわけの分からない言語で拒絶する。それだからこちらから話すことはまずない。でもそれだからと言って故国恋しいなんて言う気持ちにはならない。それな . . . 本文を読む