サッカーのことをまるで知らない僕がこんなサクセスストーリーを見ていいのかとも思ったが、それなりに楽しめる作品でした。
チームに入るまでが丁寧に描写していたのに、それ以降ちょっと粗めの展開。ここはもっとじっくり描いて欲しかったなあ。
それでも、プロの仲間がいい奴だったりして、意外といい雰囲気。スター選手のガバン役のアレッサンドロ・ニヴォラがいいね。
パーティーでのベッカム、ジダン、ラウルなど僕でも充 . . . 本文を読む
岡嶋二人の作品で、これほど詰まらないのは初めてです。ミステリーなのにかなりいい加減。リングでボクシング選手が同時に薬物中毒で死亡。
これで、岡嶋ファンで、読まずにいられるか!ですよね。
ほんと、よく最後まで読んだなあと、自分を褒めたいです。
40点 . . . 本文を読む
働き盛りを襲うアルツハイマー病。その恐怖、と対峙する勇気。演出も秀逸で見ごたえがある。
何よりも渡辺謙の演技に尽きる。この人の演技ってどれを見ても臭くないのがいい。役所広司がそろそろそうなってきているのに較べ彼は全く新鮮。不思議な俳優だ。
突き上げるような苦しみ、哀しみ、諦観、喜び。どれをとっても僕たちへの接近を感じ取ってしまうぐらい広く大きい演技だ。彼を見ていると僕たち自身の問題にして考えてしま . . . 本文を読む
今まで数千本の映画を見てきた僕でもこれほど不快で、おぞましく、目を背けたくなる映画はかつて皆無ではなかったかと思われる。
画面が変わってもまた、さらに見たくない映像が連続するというシチュエイションに、そのうちこの映画の光が見えてくることに気づく。それはやはりいつも僕たちが映画を見ているときに感じる至福感でもあるのだ。
でもそれは悪意の至福である。いろいろな登場人物で一番排除したかったのが、ヒッチハ . . . 本文を読む
思春期なんて言葉は現代でもあるかどうか知らないが、15歳という不安定な時期での一人の男の子の海外転校から起こる心の動きを緻密に暖かく描いている。
長澤雅彦は「ココニイルコト」「ソウル」「卒業」と本作にかけてテーマは一本筋が通っている。人間、生きることにおいて小さくてもいいけれど本当の愛が必要なんだということを言って来ている。
あまりに美しいので、それはピュアという言葉に表現できるほどの感動さえ感じ . . . 本文を読む
19歳って、鬱屈してて上にも下にも行けないどん詰まりの閉塞感のある年齢だよね。この苦しみ、哀しみ、持って行きようのない感性、、、
底辺で生きている人々をベースに、不快な大人を地図に落とし、電話で脅すことでかろうじて自分を支えている青年の哀しみ、憤りを描く。
でも、これも青春なんだよね。みんな、このステップを通って行く。そう、年齢を加えていやな大人になってゆく。青年から見た一番醜い大人になって . . . 本文を読む
まずそのモノクロの美しさに震えてしまう。人間にとって自由とは何か、という本源的なテーマを1時間半ぐらいでまとめる演出が冴え渡っている。
当事のテレビ映像をそのまま画像にするなど、僕らが当事その場にいるような臨場感も十分で、重いテーマではあるものの画面に集中できるのはそういうテクニックが基本に据えられているからであろう。
ジョージ・クルーニーの演出には感心させられる。落ち着きさえ見えるね。
受けて立 . . . 本文を読む
なかなか骨格のしっかりした秀作。テクニック的にもよく考えている。例えばもう冒頭から妻が殺されてしまうところから語っていくのも意外と面白く、この映画の主題をよく表している。謎解き的にもこの手法は優れている。
サスペンス映画の趣があるから、テーマが社会的であるにもかかわらず意外と重くならないのも演出が優れているからであろう。
それにしても、こういう映画がアカデミー賞受賞となったり、アメリカって大きい国 . . . 本文を読む
こういうハナシって小説なんかでは頭の中でピュアな感じが広がっていいんだろうけれど、そのままメルヘンチックでもなく映像化しているので少々空廻りしている感じ。
大体、リュック・べッソン自身、この作品の核といったものを備えていないので、愛の強さといったものがセリフで語られるだけに感じられる。「こういうハナシって受けるだろうなあ、、」といった感覚で作ったような浅い印象を受ける。
作家というものは頭の中に強 . . . 本文を読む
導入部からスーッと心が引き込まれるように入って行ってしまった。
イライジャ・ウッドの大きな黒ぶち遠視眼鏡。ユージン・ハッツのまさに長身へなへなユダヤ青年。盲目なはずなのに運転をする、犬としか感情をもてない戦争後遺症祖父。人間のように思索的な犬。
コレクションが泣かせるなあ。オタクっぽいんだけれど、気持ちが痛いほど分かるよ。
ウクライナの望郷的な実りの風土。しかし一見何気ない平和な風景の裏に恐ろしい . . . 本文を読む
子供のときに受けたトラウマはあんなものではないだろうと思うが、それでも悪夢は映像から容易に感じ取れる。そんな閉じ込めてしまった心の暗雲を演じてこの少年はいい演技だ。
出来るならば母親に会えたときぐらいはもっとほとばしるような喜びを表情か出来なかったのか。それとも母親のど派手なワンピースが彼をトラウマから解放してくれなかったのか。
ラストは、ちと残念。
それでも、こんな少年の心をずたずたに . . . 本文を読む
完全にシューティングゲームの世界ですなあ。こんなに映画をショーにしちゃっていいのかしら、と思い見てました。それにしても次から良く出てくるゾンビ、見る方もたまに休ませてくださいよ。ラストでほっとするも、、でも、、。
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舞台設定を単純にロマンスと船舶事故と男たちの友情に絞ったため、驚くほど画面に見入るほどの涙で怒涛の映画となった。
大型フェリーのだんだん沈み込む映像が秀逸で、その中で苦闘する海の男たちの葛藤を対比させ臨場感も鋭い。伊藤英明のさわやかさと強さ・明るさがこの作品の芯となるところだが充分期待にこたえている。
前作より充実度も深まっている。日本の娯楽作としてはこれ以上のない出来だと思う。カップルでどうぞ。 . . . 本文を読む
小さいときのトトは可愛いし、お隣の女の子も可憐だ。しかし、演出のもたもたぶりが全篇を覆い最後までノルところまで行かなかった。子供たちの演技も少々稚拙なところが目立ち、少々気恥ずかしさも出始める。大人はさすが安定した演技だが、怪獣との対戦もスケールが小さく、もっとお金をかけないとこの手の映画はいいものが出来ないのだろうか、、。
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完全にお子様向け教養映画なんだけれど、まあ面白い仕上げにしてある。俳優陣が楽しんでやっているのが分かるから大人も安心して見ていられる。
金のために資金援助が途絶えるため再婚するとか結構イギリス辺りの小説で見られるが、そこだけが暖かいハナシに味噌をつける。
やはりヘンだよね。
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